僕たちに行けない場所はない
若い人からではなく、いい大人から、たまにこんなぼやきを聞く。「堀江さんはすごいなあ。僕も外に出たいなと思いつつ、なかなか出られないんですよね」
また、そういう人の口から出るのが、自分を棚に上げて、若者が全然海外に出ないというダメ出しだ。
そんなの放っておけばいいし、自分の好きにすればいい、というのが僕の回答だ。
世界を旅しろ!とか、外へ積極的にうって出ろ!などとは言わない。前にも書いたが、円安だし、海外の情報を多分に得られる今、どうしても海外に行かなければいけない理由はあまりない。
ただ、何というか、みんな「出ていく」ことの本質が、わかっていないような気がする。単純に、パスポートと航空券を持って、海外へ飛ぶことではないのだ。
みんな何かにとらわれすぎていると思う。もっと本質的に、外へ出ることの意味を理解してほしい。じゃないと、このままでいいんでしょうか?などというワケのわからない悩みに、いつまでも苦しまされる。
この章では、旅をしながら、この本を書きながら、浮かび上がってきたシンプルなメッセージを伝えたいと思う。まずは、ニュージーランド、イタリアなどの旅の印象的な景色を簡単に紹介しよう。
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