お知らせ
「ワイングラスのむこう側」がついに書籍化されました!
cakesでも大人気の連載がついに書籍化。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。林さんだけが知っているここだけの話。バーテンダーとして20年以上カウンターに立ち続けてきたから知っている、恋愛作法のエトセトラがこの一冊に! ぜひ本連載とあわせてお読みください!
お店の店員さんは無視できない
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
うちの娘、しょこたんに似ている感じなのですが(親バカですみません)、以前、コンビニでバイトしてたんですね。コンビニのお客さんって毎日通うから、いつの間にか店員と顔見知りになってきて、人によってはなんとなく好意のようなものを感じ始めますよね。
恋愛心理学本(そういう本、このcakes連載のためにたまに読むんです)みたいなのを読んでいると、やっぱり「何度も繰り返し顔を見ていると好意という感情がわきでてくる」らしいんです。
それで、うちの娘に好意を持つ男性もやっぱりいるみたいで、結構な回数でナンパされるみたいです。一番あるパターンは小さいメモ用紙を渡されて、その紙にはメールアドレスが書いてあって「もし良ければメールください」みたいなことを言われるというものらしいんです。「メールするの?」って聞いたら、「そんなのするわけないじゃん」とのことでした。まあそうですよね。
でも一度、仲良くなってしまったパターンがあるそうです。うちの娘がお店の棚に商品を並べていたんですね。彼女、ロックが好きで、ドクター・マーチンを履いているのですが、バンドマンらしき男子が近づいてきて、「ロック好きなの?」って言われて、ついつい「はい。好きです」と答えてしまって、どんなバンドが好きなのかしばらく話してしまったらしいです。自然で上手いアプローチですよね。
この店員に声をかけるっていうの、すごく難しいと思うのですが、意外とみんなやっているみたいなんですよね。お店で働いてる店員さんて、普通に道で声をかけたら確実に無視されると思うのですが、店員でいる以上、お客さんを無視できないので、男性は結構「ダメもと」で、「今度食事に行きませんか?」って感じで誘っているそうなんです。
「ダメもと」って箇所がポイントなんですよね。確かに店員でちょっと普通では知り合えないようなすごくかわいい女の子っていますよね。積極的な男性はそういう時に動くんですね。