好きな男性から好かれないと意味が無い
菅沙絵(以下、沙絵) 連載の時からずっと愛読してましたけど、私にとって林さんの本て、ものすっごくその通り! って思うことしか書いてないんですよ!
林伸次(以下、林) ありがとうございます(笑)。
沙絵 本当に読んでいて勉強になったり、あるあるって思ったり。「嫌われる男の3タイプ」とかも、本当にその通りで(笑)。
林 これ、すっごく女性に受けがいいんですよ。みんなその通りって言ってくれます。
沙絵 いつも気になっていたんですが、林さんてどれくらいの人に聞き取りしてるんですか?
林 そうですね、お客さんに何人か自分の中のことを言語化するのが得意な方がいらっしゃるんですよ。モテる男ってなんだと思います? って聞くと、なるほどって思える答えを返してくれる人が。
沙絵 林さんがよく書かれていますけど、男の人って強引なくらいの人の方がモテるとか、本当にそうなんですよね。
林 そうなんですよね。でも女性としては強引にされたくないこともあるっていいますし、難しいところなんですが。沙絵さんとしては、男性はそこをどうやって見極めたらいいと思いますか?
沙絵 うーん、1対1で食事とかしてたら、ある程度強引にいってもいいと思うんですよね。プライベートで1対1って、その人のことを嫌いだったらいかないですから。
林 ふたりで食事に行くということはある程度好意があると思っていいと。
沙絵 私の場合はそうですね。ただ、女性って意外とサービス精神があるので、気を持たせたいつもりじゃなくても、なんとなく相手を立ててお誘いを受けてしまって、相手を勘違いさせてしまう人もいますよね。
林 僕、それを「春だけが好きな女性」って呼んでて。職場でもサークルでもいいんですが、たいして気がないのに、ちょっと気があるふりをまわりの男性にしてしまうっていう。ときどきこういう言葉を作るんですけど、流行った試しがない(笑)。
沙絵 無意識にそうしてしまう女性はいますよね。ただ、私自身もそういうところがなかったわけじゃなくて、でも年を重ねてきて、そんなことに時間を無駄にできないと思うようになりました。良いって思った男性から好かれないと意味が無いというか。
年を経るほど腰が引ける「経験値」問題
林 むしろ沙絵さんから積極的に行く事ってありますか?
沙絵 ええと、「好きな人ができない」って言う人いるじゃないですか? 私、そういう話を聞いても意味がわからなかったんですよ。いつの間にか好きになってしまうものだと思っていたので。でも最近それがわかなくなっちゃって。どうやって恋愛してたんだっけ?って。
林 それ、最近よく考えるんです。わーって人を好きになることって、20代前半くらいまでしかないのかなって。それくらいのころって、こういう人について行ったら大変なことになるとか、この人は結婚してるからだめとかあまり考えないじゃないですか。
沙絵 たしかにそうですね。
林 でも歳を重ねて経験値が増えてくると、こういう人って約束を破りがちなんだよなとか、このタイプって束縛するよねとか、そういうことが喋っただけでなんとなくわかるようになってしまう。ほとんどの人は20代のわからないうちに好きになっちゃって、そのまま結婚してそれなりにうまくいっちゃうってだけな気がするんです。
沙絵 いや、もう本当にそうですね。あの頃の感情に戻れなくなっちゃってますね。たしかに今でも私は恋愛の延長線上で結婚したいなと思っているんですけど、年上の結婚している人たちになんで結婚したのか聞くと「適齢期だったから」とか「勢い」って答える人がすごく多いんですね。勢いでは結婚したくないなと思ってしまって。
林 ああ、僕は妻と付き合ってた時に、この人とずっといたい、明日起きても明後日起きてもずっと一緒にいたいと思って、それって結婚なんじゃないかと思ってプロポーズしたんですね。それって女性的な考え方だと言われるんですけど、男性は「付き合って3年だから」とか「そろそろ○○歳だから」って考えがちみたいです。
沙絵 そう! ずっと一緒にいるイコール結婚ですよね! それが当たり前と思ってたんですけど、「男が結婚したがらない理由」って話を読んで、林さんみたいな考え方の男って2割しかいないんだってショックでした。
林 まだ男性は「結婚して一人前」みたいな考え方があるのかもしれませんね。
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