使いにくいと思われてない?自己憐憫ヒロイン病【後編】

仕事で怒られた時、落ちこむことで周囲の同情を得ようとする「社会人自己憐憫ヒロイン病」。ずんずん先生は、同情を得ても状況は良くならないと瑠雨図さんを諭します。彼女はこの病を抜け出し、運命のイケメン会計士、路地さんに見直してもらうことができるのでしょうか? グローバル企業の実態をおかしく描いた『外資系はつらいよ』で人気のずんずんさんの連載です。


英語で、Don’t take it personally. という言葉があります。
日本語でいうならば、「個人的に取らないで」という意味です。

仕事で何か怒られたとき、私たちの多くは仕事の内容ではなく、人格を攻撃されたと感じてしまいます。

「なんでここを間違った」
「なんでお前はこれができないんだ」
「初めてじゃないだろう」
「いい加減にしろ」


そんな言葉を聞くと、自分自身が否定されたような気がして、落ちこんでしまうのです。

人間ですから、口汚くののしられれば傷つきますし、落ちこみます。

しかし、落ちこんでいるとき、私たちは何を考えているでしょうか。

「自分はダメな奴だ」
「なんでこんなに仕事ができないんだ」
「上司は最低だ」

自分を否定したり、相手を否定したり心は大忙し。

肝心の、自分の仕事の「何が悪かったか」に着目していません。

つまりは「怒られた本当の理由」を考えていないのです。

もし、怒られた原因が、仕事の内容を正しく理解していなかったことにあるならば、なぜ正しく理解できなかったのかを考えてみてください。

もしかしたら、上司とのコミュニケーション方法が悪いのかもしれない。
そもそも上司の機嫌が悪かったから、こんなふうに言われたのかもしれない……。

例えばこうやって仮説を立て、改善点を探しだし、トライ&エラーを繰り返さないといけません。

これをやらない限り、何度怒られても、単に「酷いことを言われたかわいそうな私」だけで終わってしまいます。

このかわいそうな私でいることで得られるものがあるとしたら、周囲の同情だけです。

同僚は「酷いこと言われて落ちこんでてかわいそう」と思って優しくしてくれるかもしれません。上司も、落ちこんでいるのを見れば、反省していることが伝わって許してくれるかも……。

落ちこむとき、そんな保護されたい心理が働いているのです。

しかし、このような、もらえるかわからない同情と保護の気持ちを得るために、いちいち落ちこんでいると、心の浮き沈みのせいで、実は疲れてしまうのです。

同情と保護を得られたとしても、現状は好転しません。

怒鳴られたとしても、一体何に対して怒鳴られたのか、それを冷静に見極める目を養っていってください。


瑠雨図さん「保護されたい気持ち……」

ふうーっと瑠雨図さんは深いため息をつきました。

瑠雨図さん「もうそんなことどうでもいいから、ただただ優しくされたい……」

ずんずん先生「ぶっちゃけすぎだけど、わかるーわかるわー……」

ずんずん先生も瑠雨図さんのぶっちゃけ発言に目を細めました。

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自分の会社に不満を抱えている青年、出来内陽太(デキナイ・ヨウタ)。「こんな会社もうやめたい」と日々愚痴っている陽太の前に現れたのは、「産業メンヘラ医」を名乗る謎の女で……!? グローバル企業の実態をおかしく描いた『外資系はつらいよ』で...もっと読む

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コメント

skbluegreen 落ち込んでしまうのは、自分の出来なさ具合、自己嫌悪な面が多いのだけど。。。それも遠まわしに同情と保護を求める心理なのか?  4年以上前 replyretweetfavorite

nananagai_jp 今年の新入社員もトライ&エラーが出来る人になってほしいな 4年以上前 replyretweetfavorite

ningenjanaikamo https://t.co/pVUjqPejPn 4年以上前 replyretweetfavorite