鬼と呼ばれた男の一目ぼれ!? 戦国大名同士の恋【前編】

鬼と呼ばれた大名が一目ぼれした相手は同じ戦国大名だった!?常陸の大名、佐竹義重は、武田信玄、上杉謙信、北条氏康、伊達政宗、数多の英雄たちと戦った名将。一度に七人の武者を叩き伏せた荒武者が生涯にたった一度した燃えるような恋とは!?
劉邦の宦官』や『九度山秘録』で話題の、新進気鋭の歴史小説家・黒澤はゆまが、歴史のなかの美少年を追って世界中を飛び回る人気コラム!

ザビエルもキレた日本の男色!?

これまでも何度か取り上げてきた戦国日本の男色。その流行り様は海外の人からも異常なものに見えていたようです。

日本に初めてキリスト教を伝えたのは、イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルですが、彼が布教のため山口を訪れた際、当地の大名大内義隆はこのバスク人を大歓迎しました。しかし、ザビエルは大変不機嫌でした。

それは、義隆が美々しい小姓の群れに囲まれていたから。

ザビエルは小姓の酌を受けて脂下がる義隆に、

「同性愛よくないことデース」

と顔を真っ赤にしながらキリスト教の教えを説きました。

しかし、生粋の男色家だった義隆は

「ははん、やきもちだな」

と勘違い。

かたわらの小姓を抱きすくめると、生真面目な宣教師の目の前でキスしてしまいました。ザビエルがどう反応したかまでは史書に残っていないのですが、早々に山口を退去しているので、カンカンに怒ったのは間違いないようです。ちなみにこの5か月後に義隆さんはきっちり滅亡しました。

また、少し時代が下って、江戸時代初期。朝鮮からやってきた通信使を儒学者、雨森芳洲が接待したときのこと。東方礼儀国を自称する朝鮮人たちも、道中、男色のはびこり振りを数多目撃したようで、

「あなたの国どうかしてるんじゃない?」

そう苦情を言うと、当時日本国随一の儒者だった芳洲は、

「いや、先生はあれの楽しみを知らないだけですよ」

とニヤニヤ笑いながら答えたそうです。

ことほど左様に盛んだった戦国から江戸にかけての日本の男色。

そのなかでも、今回は大名同士が戦場で恋したまれな例をご紹介しようと思います。

鬼と呼ばれた荒大名、佐竹義重
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コメント

chang_frog 日本って昔から独特な国だよなw(褒め言葉)→ 11ヶ月前 replyretweetfavorite

hayumakurosawa 生誕510年の大内義隆の記事はこちらも♪ https://t.co/RhajODVvVq 2年以上前 replyretweetfavorite

mitsuwo117 ザビエルが、武将にあったら、若い男達をはべらせていて、ドン引きしたとか書いてありますね(笑) 4年弱前 replyretweetfavorite

Temen_Ni_Gru 何だこの記事は たまげたなぁ 4年弱前 replyretweetfavorite