第8回】成分・製品別 常識のウソホント(3)【人気機能食品・前編】

筋力トレーニングにいそしむ人にはおなじみのプロテインやアミノ酸。関節の痛みに効果があると宣伝されている、グルコサミンやコンドロイチン硫酸。体内で合成できない「必須脂肪酸」であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)。そして、ゴマ油の成分の中で、抗酸化物質として知られるゴマリグナンの一種・セサミンについて解説する。

プロテイン・アミノ酸

 フィットネスジムに通い、筋力トレーニングにいそしむ人にはおなじみのプロテインやアミノ酸。サプリメントとしての歴史も古く、摂取している人は少なくない。

 プロテインは、タンパク質を高い割合で含むサプリだ。大豆や牛乳、卵などが原料で、タンパク質の含有割合が高いほど、価格も高くなる傾向にある。

 一方のアミノ酸は、消化の過程でタンパク質が分解されたもので、小腸で吸収される。消化機能が弱っている人はプロテインよりアミノ酸を摂取したほうが効率がいいと言われるのは、こうした理由からだ。

 人間の体の20%はタンパク質からできていると言われており、筋肉はもちろん骨や皮膚、粘膜などあらゆるものを作る土台ともいうべき栄養素だ。適切に摂取すれば疲労回復や病気の症状改善にも寄与し、大幅に不足すれば病気になる可能性が高まる。

 食品では、肉や魚、卵などに多く含まれる。大豆などに含まれる植物性タンパク質もあるが、食事からの摂取では、動物性のほうが吸収しやすい。

 成人の場合、1日に体重1キログラム当たり1~1.2グラムのタンパク質摂取を目安とする。体重60キログラムなら、60~72グラムとなる。

 うどんやラーメンといった炭水化物ばかりの食生活を送っていると不足しがち。そういう人がサプリとして摂取することには意味があると考えていい。

 特定の病気を治すというよりは、食事から摂取する量の不足分を補うという取り方が正しいだろう。

 当然、過剰摂取すれば健康を損なう可能性がある。また、腎臓が弱っている人はタンパク質の摂取を制限しなければならないから注意が必要だ。

 一方、スポーツをする人にとっては、筋力アップを補助してくれる栄養素だ。その際は、摂取の量やタイミングに工夫が必要なので、専門家のアドバイスを受けることが望ましい。

 人体はタンパク質単独ではなく、ビタミンやミネラル類など、さまざまな栄養素で作られている。プロテインやアミノ酸ばかり摂取して食事をおろそかにすると、健康維持にはほとんど意味がないといえる。

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飲む前に読む 健康食品・サプリのウソホント【3】~あの人気商品の効能はいかに?

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国がお墨付きを与えるトクホから、中高年に人気のコンドロイチン硫酸まで──。健康食品の中身や効能は千差万別だ。人気商品の最新情報と、肝心の効き目の有無をお届けしよう。※この連載は、2012年11月24日号に掲載された特集を再編集したもの...もっと読む

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