何をやってもケチをつけてくる人っていますよね。
たとえば、わかりやすい例でいうと、
「◯◯の彼氏ってどうなの?」
「◯◯の趣味って変わってるよね」
とか、やんわりと人の好きな人やモノをディスってくる人たち。
言っている本人は気にしていないだろうけれど、自分の好きなものにケチをつけられて、なんだかこっちは嫌な気持ち……。
しかし、こんな人たちの言葉に傷つく必要はありません。
学歴や仕事、人間関係、住居、しまいにはルックスや服装まで、とにかく人のモノやコトになにかとケチをつけてくるのは、非常に劣等感が強い人たちなのです。
こういった人たちがケチをつけたり、ディスっているものを思い返してください。
それは、その人たちが「持っていないもの」ではありませんでしたか?人の彼氏にケチをつける人は、自分に彼氏がいない人。
人の仕事にケチをつける人は、自分の仕事に満足していない人。
人のルックスにケチをつける人は、自分のルックスに自信がない人。相手の持ち物のほうが、自分が得ているものよりもいいものに見えて、それを持っていない自分を許せない。でも、それを認めることは自分のプライドが許さない。
そういう時、人は相手の持ち物にケチをつけはじめます。相手の持ち物の悪いところを一生懸命探しだして、自分が上であるところを示さないといけないのです。
自分自身に満足している人はこんなことをする必要がありません。相手より劣っていようが優れていようが、自分が納得していれば何も問題がないからです。
そんな人たちに自分の大切なものを否定されたからって、傷つく必要はありません。
まずは、相手に何かしらの不満があると理解すること。
そして、その相手が抱えている不満の元となる問題は、自分とは関係がないこと。
この2つを押さえなければいけません。
いつだって、誰かの問題を自分の問題だと考えてしまうから、苦しくなるのです。
相手は、あなたや他の誰かの持ち物にケチをつけているのではなく、自分自身にケチをつけているにすぎないのです。
誰かの言葉によって、自分の好きなものを否定する必要はありません。ただ、自分がそれを好きであること、自分にとって重要であることを、相手に伝える勇気は必要です。
そしてたまには、相手の持ち物のこともほめてあげましょう。
ずんずん先生「彼が仕事に不満があっても、定食屋が好きでも、あなたには関係ないじゃない」
藍田さん「……それはそうですけど……」
藍田さんは少ししょんぼりとしました。
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