サトル、「恋の本質」を大いに学ぶ【恋愛 その3】

「お金持ってそうだから」「友達に自慢できそうだから」。こうした自分の外見を飾るためだけの恋愛がはびこる現代。だが、それも結局は「金や自慢できるもの」など自分に無いものを「恋人を使って」充足させているだけだと言える。
サトルは、ソクラテスから「恋愛と欲求の本質」について学んでいた。

ギリシャ哲学の専門家による笑いあり涙ありのコミカル哲学ストーリー『ソクラテスに聞いてみた』を特別掲載いたします。

人は「ないもの」を求めるときに快感を覚える

サトル「そう言えば、ある脳科学者が、恋は3年間しか持続しないって言ってたような気がします。たしか、ドーパミンが出てどうとかこうとか。でも、そんなことは付き合ってみなきゃわからないですよね?」
ソクラテス「その脳科学者とやらがどういう研究をしてるのかは知らないけど、恋が長い間持続するものじゃないってことなら、恋の何たるかを知っていれば、すぐにでもわかることだ。グーパメンを調べるまでもなくね」
サトル「ドーパミンです」
ソクラテス「そうそう、そのドーパミンをね」

サトル「『恋の何たるかを知っていれば』って、どういうことですか?」
ソクラテス「こういうことだよ。キミは食べ物が自分の内にあるとき、つまり満腹なときに、食べ物を求めることがあるかい?」
サトル
「またよくわからない質問を……。そんなことはありえませんけど、それがどうかしたんですかね」
ソクラテス「じゃあ、飲み物が自分の内にあるときに飲み物を求めることは?」
サトル「あの、いったい何が聞きたいんですか?」

ソクラテス「ぼくが聞きたいことを聞きたいんだよ。求めることはあるの? ないの? そこだけが重要なんだ。お願いだからちゃんと答えてくれ」

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この連載について

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ソクラテスに聞いてみた

藤田大雪

ソクラテス(職業:ホームレス?)、イカの燻製を片手に人生を語る。「よりよく生きる」ためのコミカル哲学ストーリー。 27歳、彼女ナシ。マンネリ気味の毎日を送るサラリーマンの僕の目の前に、突然、ホームレスのような姿をしたソクラ...もっと読む

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コメント

restart20141201 ゛欲求というものが、本質的に自分に欠けているものに対して向けられるものだからだ゛ 4年以上前 replyretweetfavorite