幸せになる勇気

青年は退ける。「甘すぎる! まるで麦芽シロップだ!」

教育には叱ることもほめることも必要だと考える青年に対し、哲人はひとつの可能性を提示します。もし、子どもは「それがよくないことだと知らなかった」としたら? それでも叱る必要があるのかと問う哲人の考えを、青年は「人間への理解が甘すぎる」と一蹴します。100万部を突破したベストセラー『嫌われる勇気』待望の続編『幸せになる勇気』より、第二部を特別掲載いたします。

𠮟ってはいけない、ほめてもいけない

青年 アドラーは賞罰を禁じる。𠮟ってはいけない、ほめてもいけない、と断じる。なぜそんな無茶を主張するのか? はたしてアドラーは、理想と現実とのあいだにどれくらいのギャップがあるか知っていたのか? わたしが知りたいのはそこです。

哲人 なるほど。確認ですが、あなたは𠮟ることもほめることも必要だと考えるのですね?

青年 当然です。たとえそれで生徒たちから嫌われることになったとしても、𠮟らなければならない。間違ったことは正さなきゃならない。そう、まずは「𠮟ること」の是非についてお伺いしましょう。

哲人 わかりました。なぜ人を𠮟ってはいけないのか? これはケースごとに分けて考える必要があるでしょう。まず、子どもがなにかよくないことをした。危険なこと、他者に危害を加えるようなこと、あるいは犯罪に近いようなことをしてしまった。いったいなぜ、そんなことをしたのか? このとき、ひとつ考えられるのは「それがよくないことだと知らなかった」という可能性です。

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人生を再選択せよ!ーー100万部のベストセラー『嫌われる勇気』の続編、ついに登場!

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

--- - "岸見 一郎" - "古賀 史健"
ダイヤモンド社
2016-02-26

この連載について

初回を読む
幸せになる勇気

岸見一郎 /古賀史健

『嫌われる勇気』から3年後、教師になった青年は再び、哲人のもとを訪ねる。「アドラーを捨てる」という、思ってもみなかった決意を胸にして。本当に「世界はシンプルであり、人生もまたシンプル」なのか。それとも「アドラー心理学」は現...もっと読む

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