イスラエルは中東のシリコンバレー

堀江貴文さんが見た、イスラエル経済の意外な側面、そして日本人が異国の地でも個人で活躍できるビジネスチャンスとは?
出所から2年半の間に、28カ国58都市を訪れた堀江貴文さんが、世界を巡りながら考えました。
早くも5万部突破、大反響の書籍『君はどこにでも行ける』から特別抜粋掲載いたします。

軍事技術をグローバルビジネスへスピード展開 

 このところは、ビジネス目的以外にも「一度も行ったことがない」国に行くのが、楽しみのひとつになっている。アジア諸国や欧米など、ある程度は予想できる変化とは違い、予想のつかない異種の出会いを体験できるので、面白い。


人口:821 万人(世界93 位)、GDP:3056億ドル( 世界37位)、 一人当たりGDP:3 万7222ドル(世界26 位)

 2014年の秋、イスラエルを訪ねた。トルコ航空に乗り、イスタンブールのトランジットを経て、首都テルアビブに到着。空港は質素なつくりで、共産圏でも欧米でも中東でもない、不思議な雰囲気だった。

 イスラエルは、中東のシリコンバレーとも呼ばれる、知る人ぞ知るベンチャー立国だ。スタートアップの会社が多く、最初から世界市場を見据えている。国民数は800万人程度と少なく、国内のマーケットは限られている。なのでサービス設計は最初からグローバルじゃないと、成り立っていかない事情もあるのだろう。

 テルアビブでは某軍事産業系の会社を訪れたり、ベンチャー企業の支援を行っている会社サムライインキュベートのオフィスで現地企業とミーティングしたりした。


 イスラエルは1948年の建国以来、戦争に見舞われ、政情は安定しているとは言えない。そんな中、起業率は7割を超えるらしい。これは国民気質が関係している。

 イスラエルのユダヤ人は、永らく迫害を受けてきた。システムの中に入れなかったため、独立してやっていくしかなかった。そこで金融業を発明したり、国家や組織に頼らないで生きていく思想が根づいたのだと思う。特殊な歴史を反映してか、自立してどんどん海外へ出て行こうという、意欲的な起業家が目立った。もちろん失敗する人もいるのだけど、あんまりクヨクヨしない。すぐに新しい会社をつくり、2、3000万円を調達してきたりする。この立ち直りの早さには感心した。

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君はどこにでも行ける

堀江貴文

街角で〝爆買い〟する中国人観光客を横目で見た時に感じる「寂しさ」の正体はなんでしょう。出口の見えない不況の中で、気づけば日本はいつの間にか「安い」国になってしまいました。 出所から2年半の間に、28カ国58都市を訪れた堀江貴文さ...もっと読む

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コメント

coffeesakura 日本はかなり快適だけど、どこにでもいける。 とっても同感。 そして、それにあぐらをかいてちゃいけないと、自分に言い聞かせてる。笑 https://t.co/BmVcxd9nn2 約3年前 replyretweetfavorite

areluya1721 ユダヤ人が手がける職種に代表されるのはロケット、IT、バイオベンチャーなど。 抽象的な商品ばかりだな。ベンチャー起業とはユダヤ人の職種で起業するということ。 3年以上前 replyretweetfavorite

BOtouchbo バビロン捕囚だったり出エジプトだったり 3年以上前 replyretweetfavorite

ChikaraUeno 向こうで初めてお会いして本当に頭の回転のはやい人だと思った。 3年以上前 replyretweetfavorite