そもそも彼と結婚したいのか、ただ結婚がしたいだけなのかよくわからない。
「とにかく結婚しなきゃ!」そう思うことはありますか?私はありました。
ある程度の年齢になると、私は「結婚して当然」という社会圧を感じることが多くなりました。「20代後半になったら結婚しないと」とか「結婚できない女にはどこか欠陥がある」とか「女は子供を産んで初めて一人前」などというメッセージを、親戚から、友人から、はたまたメディアからうっすらと受け取り始めました。もしあなたもそうならば、その社会圧(外圧)は、同世代の女性が立て続けに結婚したときに「自分も結婚しなければ!」という思い込み(内圧)に変わります。そして、内圧でパンパンになったら最後、今付き合っている男と一生一緒にいたいのか、ただ結婚がしたいだけなのか、区別がつかなくなるでしょう。まるで、かつての私たち未婚のプロのように。
社会に圧(お)されて生まれた内圧を、相手にぶつけてプロポーズを引きだそうとしているなら、それは無茶な話です。だって「勤務先で俺が一人前の男と認められるために、結婚してくれ」と言われたら、「私と結婚したいの? それとも結婚したいだけなの?」とキレそうになるでしょう。いやキレるでしょう。
もし心底、とにかく結婚がしたいと思っているならば、「同期で結婚してないの俺ぐらいだし、そろそろおまえもいい年だから、結婚してやるかな」という彼の言葉に対し、死んでも「周りがどうとか、私がいい年とか、あなたの本当の気持ちは?」なんて言うのは禁物です。そのまま外圧結婚しろ。君たちお似合いだ!
一方、結婚に踏み切らない彼にイライラしていたけれど、よく考えたら「結婚すること」より「彼と楽しく過ごすこと」の方が大切だと気づいた方は、必要以上に社会圧に屈しなくてもいい。一緒にいて楽しいなら、ひとまず結婚は脇に置いておいて、今の楽しさを十分堪能したっていいじゃないですか。