こんにちは、外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。
今回は医学のお話をいたしましょう。
先日、私は大腸内視鏡検査を受けました。これは正確には「下部消化管内視鏡検査」と言いまして、お尻の穴から親指くらいの太さの内視鏡を入れて大腸を全てカメラで観察するという検査です。
私が普段手術で見ているのは腸の外側ですが、カメラは腸の内腔側です。あまり知らない人が多いのですが、医学的には口から肛門までの「消化管」=体の外側、なのですよ。体の外側ということは、あなたの部屋の中と同じ、電車の中と同じ。だから間違えて鉛筆を飲み込んだらお尻から出てきた、なんてことがあるわけです。基本的にはなにを口から入れてもまあ大丈夫なんですよ、ああ、手で触ってはいけない塩酸や毒物などはダメですけどね。