人生の三本柱—「人・本・旅」と「人・本・ネット」

悩める20代、30代に向けて書かれた『働く君に伝えたい「お金」の教養』(出口治明著/ポプラ社)。その刊行を記念して、出口治明氏と津田大介氏のトークショーが丸善丸の内本店にて行われました。ぎっしりと付箋を付けた本書を手に、「この本は人間賛歌だ」と口火を切った津田氏。第3回では、現場へ行って人と会うこと、そしてその土地の歴史を学ぶことの意義について語ります。

若者よ、人に会いにゆけ

津田大介(以下、津田) 旅といえば、この本で人生を豊かにしてくれる三本柱として「人・本・旅」が挙げられているじゃないですか。僕も大学生向けに講演をするとき、この三本柱のなかで必ず挙げている要素があって。

出口治明(以下、出口) ほう。なんですか?

津田 「人に会いなさい」です。なぜかと言われたら、大学生の特権だから。社会人になってから気になる人に会おうとすると、どうしてもビジネスマターになってしまいます。忙しい人ってビジネスマターではなかなか会ってくれないけれど、学生の頼みを断ることには罪悪感を持ってくれたりする(笑)。人に会いやすいのは大学生の特権だから、いまのうちに会っといたほうがいいとアドバイスしているんです。

出口 それはいいアドバイスですね。大学生が突然電話してきたら、多少無礼でも、学生だから仕方ないって思われますし。

津田 この本の冒頭も書いてありますよね、「僕のところに若者が訪ねてきました」って。それが本書の編集者さんというわけですが、やっぱり出口さんのところには若者がよく来るんですか?

出口 僕は60歳で生命保険会社をゼロから開業した「還暦ベンチャー」ということもあって、「起業したいんです!」と若い人からよく相談を受けるので、仕事に差し障りがない限り、極力会うようにしています。

津田 それは、若い人と会って相談に乗っているうちに、出口さんにも得られるものがあるから?

出口 単純に、やっぱりワクワクするじゃないですか。……まあ、それほど面白い話はめったにないのですが。

会場 (笑)

出口 とはいえ、そもそも世の中に、そんなにおもしろい話があるわけではありませんので、ダメ元です。でも、ときどきいい話を聞けたりすると、そのときは得した気分になれますね。

なにより、会いたいと言ってくださるうちが華です。僕はライフネット生命のことを知ってもらうために、10人以上集めてくださったら、どこへでも講演に行くと広言しています。訪ねてきてくださるのも呼んでくださるのも、本当にありがたいことだと思っています。


旅という名の現場へ出よ
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「これからの日本を支える20代、30代の若者に僕がいちばん読んでほしい本」と語る、著者初のマネー本。

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働く君に伝えたい「お金」の教養』出口×津田対談

出口治明

悩める20代、30代に向けてつくられた『働く君に伝えたい「お金」の教養』(出口治明著/ポプラ社)。その刊行を記念して、出口治明氏と津田大介氏のトークショーが丸善丸の内本店にて行われました。ぎっしりと付箋を付けた本書を手に、「この本は人...もっと読む

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Singulith 旅に出て、福島に行っても放射脳が治らないんなら、その情報収集の仕方が間違ってるんだよ。  >|『働く君に伝えたい「お金」の教養』出口×津田対談|出口治明  https://t.co/ETFrDyAf3z 約4年前 replyretweetfavorite

AmanonG2 出口さんと津田さんの対談3回目公開されました! https://t.co/AE8OxRXxd1 約4年前 replyretweetfavorite

hanamasa0201 出口さんの記事はいつも面白い 約4年前 replyretweetfavorite