ベンチャーの醍醐味は「経営者との近さ」だ
あなたが将来、起業家をめざすなら、そしてもし、そのために貴重な休日を使って起業家セミナーなどに通っているのだとしたら、悪いことは言わない。そんなものはとっととやめて、ベンチャーへの転職を考えるべきだ。
なぜなら、起業家予備軍にとってベンチャーに勝る勉強の場はないからである。
くり返しになるが、ベンチャーはよくも悪くも少数部隊の組織だ。たいていのオフィスがワンフロアに収まっているし、文字通りすべての社員がひとつ屋根の下で仕事をしている。
大企業のように社長がどこにいるのかわからないとか、何年経っても自分の名前を覚えてもらえないとか、エレベーターで社長と乗り合わせて緊張するといった話とは無縁だ。イヤでも毎日顔を合わせるし、入社直後から名前で呼ばれるし、ときには冗談を交わし合うこともある。
社長との「距離」が圧倒的に近いのだ。
そしてこの近さこそ、ベンチャーの醍醐味なのである。
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