ボディスキャンで体の感覚を研ぎ澄ます

仕事でより良いパフォーマンスを発揮するために瞑想する習慣をつけることは効果的だといいます。瞑想することを無理なく生活の中に取り入れるコツは一体何なのでしょうか。
予防医学研究者の石川善樹さんが、最新科学をもとに、自分を「最高の状態」へと高める瞑想・姿勢・睡眠・食事をお伝えする一冊。『疲れない脳をつくる生活習慣』の一部を特別掲載いたします。

マインドフルネスがジョコビッチを変えた

 瞑想やマインドフルネスを積極的に導入しているもうひとつの分野がスポーツです。

 サッカー日本代表の岡田武史元監督も、さまざまなメンタルトレーニングを試行錯誤した結果、最後には瞑想にたどり着いたといいます。

 現在、男子テニスの世界ランキング1位の座についているノバク・ジョコビッチ選手は、負の気分を取り除くために、マインドフルネスを毎日15分おこなっていますが、これは彼にとって「肉体的トレーニングと同じくらい重要なものだ」と語っています(『ジョコビッチの生まれ変わる食事』)。

 ここまで読まれた方は、瞑想がスポーツ選手にとって大きな効果をもたらすことはおわかりでしょう。  スポーツ選手は、現在の一瞬一瞬に対して集中することが強く求められます。しかし、試合の最中には、さまざまな思考や感情が押し寄せてくるはずです。

「まずいプレーをしてしまった」

「あのときこうすればよかった」

 試合では絶えずこうした負の気分に襲われます。しかし、その気分をずっと引きずったままでは、プレーの内容が悪くなる一方です。負の感情が起こっても、それに振り回されるのではなく、事実としてそのまま認め、感情に判断を加えずに受け流さなければ勝ち続けることはできません。さきほど紹介した観察瞑想は、まさにこうしたメンタルをつくるのにうってつけなのです。

弱い刺激を受け取る力

 わたしは、脳を鍛えることを説明するときに、味覚のたとえをよく使います。

 味覚を鍛えようと思ったら、何をすればいいか。

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この連載について

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疲れない脳をつくる生活習慣

石川善樹

「マインドフルネス」という療法をご存知ですか? 瞑想によって自己の内面を観察し、集中力を高める、ストレスを減らす、仕事のパフォーマンスを上げるなど、様々な効果があるのだそうです。では、具体的にどのようなことをすればいいのでしょうか。予...もっと読む

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コメント

President_Books 継続するための最大のコツは、「意思に頼らず、習慣にする」ことです。 脳にできるだけ気づかれないように、新しい習慣は少しずつ始めることが重要です。 →|疲れない脳をつくる生活習慣 https://t.co/Ked1gyVzU5 3年以上前 replyretweetfavorite

sizukanarudon 石川善樹@ishikun3 https://t.co/FAeBHSQkW2 野菜そのものを味わうことを心がけると、かすかな味に気づこうとして、味覚はどんどん繊細に。 味覚を鍛えるためには、刺激は弱くなければいけない。 脳にも同じことがいえる。 約4年前 replyretweetfavorite

hazkkoi なるほど。新しい習慣はこっそり始めちゃいましょう。/ "そこで、脳にできるだけ気づかれないように、新しい習慣は少しずつ始めることが重要です" 約4年前 replyretweetfavorite