仕事のパフォーマンスを向上させる瞑想

瞑想という言葉にあやしいイメージを持っている方もいるかもしれません。実は、現在では瞑想と脳の働きの関係が科学的にも実証されているそうです。瞑想をすることで脳が鍛えられ、仕事全体のパフォーマスの向上に役立つといいます。
予防医学研究者の石川善樹さんが著書の『疲れない脳をつくる生活習慣』から、記憶力をあげる「集中瞑想」とコミュニケーションをあげる「観察瞑想」の方法をご紹介します。

瞑想は万能の力を鍛えるベースメソッド

 姿勢と呼吸を整える—。

 じつは、この2つは「瞑想」の基本動作でもあります。

 なぜ突然、瞑想の話になるのか、訝しく思われるかもしれません。

「宗教的な方面はちょっと敬遠したい」

「空中浮遊とか、アブない世界に近づくようで怖い」

 瞑想というとそのような印象を抱く人もいるでしょう。予防医学の研究をしているわたしも、瞑想に対して、以前は同じような印象を持っていました。

 でも、安心してください。瞑想は、現在ではれっきとした最先端科学の研究テーマになっており、脳科学をはじめとして、瞑想の効果やそのメカニズムにせまる研究成果が次々と生み出されています。

 では瞑想をすると、いったいどのような効果が得られるのでしょうか。

 瞑想と聞くと、「気持ちを落ち着け、リラックスするためにおこなうもの」というイメージがあると思いますが、リラックスは、瞑想がもたらす効果のひとつにすぎません。わたしはよく、「瞑想は脳の基礎力を鍛えるためのベースメソッドです」というふうに説明しています。集中力、想像力、記憶力、意思決定、モチベーション、コミュニケーション能力など、「仕事力全般のパフォーマンス」を向上させる働きが瞑想にはあるのです。

 というと、「いくらなんでも、そんなに何にでも効くというのは誇張では?」と思う人もいるでしょう。集中力を向上したければ、集中力アップに特化したトレーニングをすべきだし、記憶力とコミュニケーション能力のように、まったく関連のない能力をいっぺんに鍛えられるはずはないだろう、と。

 その疑問はもっともです。

 そこで、具体的な瞑想トレーニングを紹介しながら、瞑想と脳の働きの関係について、科学的に実証されていることをできるだけわかりやすく説明してみることにします。

 ただし、みなさんにとって大事なことは、瞑想のメカニズムを学ぶことよりも、実践して疲れない脳をつくることです。ですから、これから紹介する瞑想の方法も、読んで納得するだけでなく、1日5分でもいいので、今日からぜひ実践してみてください。

集中力、記憶力、意思決定を鍛える「集中瞑想」

 瞑想をするうえで大切なことは、「調身」「調息」「調心」の3つです。すなわち、姿勢、呼吸、心を整えるということです。

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この連載について

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疲れない脳をつくる生活習慣

石川善樹

「マインドフルネス」という療法をご存知ですか? 瞑想によって自己の内面を観察し、集中力を高める、ストレスを減らす、仕事のパフォーマンスを上げるなど、様々な効果があるのだそうです。では、具体的にどのようなことをすればいいのでしょうか。予...もっと読む

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コメント

President_Books 記憶力をあげる「集中瞑想」とコミュニケーションをあげる「観察瞑想」の方法をご紹介→ 1年以上前 replyretweetfavorite

byusjp “瞑想は脳の基礎力を鍛えるためのベースメソッド” -ziruziruさんがハイライト via |疲れない脳をつくる生活習慣|石川善樹|cakes(ケイクス) https://t.co/EatzgRzj0e @ishikun3 約2年前 replyretweetfavorite

hage_69 部署つくりたい 2年以上前 replyretweetfavorite

nananagai_jp ヨガをすると思考がクリアになる。瞑想のおかげだったのね 2年以上前 replyretweetfavorite