働く女が一度は激突する壁
男か仕事、どっちを選ぶか。
両方よ! 両方!! と言いたいところですが、時として、なかなかそうも言っていられない状況が発生したりします。
たとえば彼が転勤になってしまったり、人生には思わぬサプライズが起こって、仕事を選ぶか、恋を選ぶか、2つの選択肢のうち1つを選ばなければいけない時がやってきます。
どんなことが起こっても男なんて関係ない!
私は仕事を選ぶ!と言い切れる人はなかなかいないのではないでしょうか。
これは恋愛だけに限りません。家族の事情で、仕事と家庭、どちらか選ばねばならない時だってくるでしょう。
そんなことが起こった時、どうしたらいいのでしょうか。選ぶ時はとても苦しいものですが、その答えはすごくシンプルです。
社会的に大切なものではなくて、
自分にとって大切なものを選ぶことです。
たとえば、
そろそろ結婚したい
というのは、結婚適齢期の女性が感じる、一番の焦りのひとつです。
なぜだかタイムリミットがどんどん迫ってきて、まるで自分自身が削られていくような焦りを感じます。そうすると、焦るあまりよく考えもせず、目の前にいる男に飛びついてしまう。
これをやってしまうと、後々その男性が自分の「理想」とかけ離れていたとわかったとき、こんなはずじゃなかった……。
と大後悔するはめになります。
そもそも男性のほうも、そんな理想を押し付けられてはたまったものではありません。まずはじっくりと、
彼とどんな家庭を築いていきたいのか。
そのなかで自分の人生をどうしていきたいのか。それを考えてください。
そして、そのうえで、その恋が自分にとって大切なものであると実感できるのなら
手放してはいけません。
カレピッピは自分にとっての宝物です。
他の人がその価値をわからなくてもいい。
自分だけがわかればいいのです。恋愛も仕事も家庭も、何を選ぶ時でも同じです。
迷ったときは、いつも考えてみてください。他人も世間体も関係なく、自分が本当に大切なものはなにか。
その時の激情に流されず、じっくりと向き合っていきましょう。
藍田さん「自分にとっての宝物……」
藍田さんは初めてモブに会った時のことを思い出しました。
初対面なのになんだか懐かしい気持ちになって、二人はすぐに付き合いだしました。
でも、まだ付き合って3か月。モブのことは知ってるつもりで、まだ何も知りません。
そうして、まだ仕事にもなにも不満はありません。きっと、今の場所でも学ぶことはたくさんあるでしょう。
シリコンバレーも魅力的だけど、きっともっと大切なことがあるはず……。
数日後、藍田さんはそう考えて、ヘッドハンターからの誘いを断ったのでした。
それからしばらくしてのことです。
南青山のこじゃれたフレンチで、「大事な話がある」と呼び出された藍田さんは、カレピッピのモブと食事をしていました。
藍田さん「どうしたの? 話があるって言ってたけど……」
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