新しい恋の予感!?男にドライブ病【前編】

屑谷先輩の幼なじみ・藍田エトスさんは、超一流企業で働く外資系コンサルタントです。ある日、海外企業からヘッドハントされた藍田さんは、キャリアアップのために転職するか、それとも恋人のために日本に残るか、頭を悩ませます。仕事か恋か、「恋」にかたむく藍田さんに、ずんずん先生がかけた言葉とは……? グローバル企業の実態をおかしく描いた『外資系はつらいよ』で人気のずんずんさんの連載です。

ここは東京、六本木。天高く隆々とそびえたつ高層ビルの一つに、

バッキンゼー・アンド・カンパニー

という名前の、超一流外資系コンサルタント会社の日本支社がありました。

このバッキンゼー、超一流外資系企業だけあって、そこに勤めるコンサルタント達も、これまた超一流の経歴と学歴を持った、超一流の人たちでした。

そんな超一流の会社でキビキビと働く女性コンサルタントが一人。

藍田エトスさんです。

お父さんがアメリカ人の藍田さんは、容姿端麗、語学も堪能、後輩からの信頼も厚く、

なんか無敵艦隊みたいな女でした。

そんな藍田さんが、パーテーションで区切られたスタイリッシュなオフィスで働いていると、突然一本の電話がかかってきました。

藍田さん「ん……? 誰だろう?」

この見知らぬ番号からの電話を取ったことで、藍田さんはこれから頭を悩ますことになるのでした……。




藍田さん「はぁ……」

行きつけの六本木のバーで、藍田さんは深いため息をつきました。
店内は薄暗く、まだ早い時間なので、お客さんの姿はまばらです。

藍田さんが考えごとをしていると、カウンター越しに、マスターがすっとマルガリータを差し出しました。

藍田さん「え? 頼んでないんだけど……」

マスター「あちらの方からです」

とマスターが差した方を見てみると、

くいっと、同じマルガリータのグラスを傾けるずんずん先生の姿がありました。

藍田さん「え? あ、ありがとうございます……?」

見知らぬ女性の姿に、藍田さんは困惑しました。

藍田さん「どこかでお会いしたことは?」

ずんずん先生「いいえ、私は通りすがりのメンヘラ産業医」

藍田さん「通りすがりのメンヘラ産業医……?」

聞きなれないフレーズに、思わず藍田さんはくり返しました。

ずんずん先生「社会人がかかるという謎の奇病・社会人病を専門としているの。見たところ、あなた、何か悩みがあるんじゃない?」

藍田さん「……!」

図星をさされて、藍田さんはドキリとしました。

藍田さん「なぜそれを……」

ずんずん先生「私ぐらいのメンヘラ産業医になると、社会人病にかかっている人間にはピンとくるのよ。どう? 人生は一期一会。ちょっと話してみない? 楽になるかもよ」

ずんずん先生の言葉に、藍田さんはふぅっとため息をつくと、おもむろに話しはじめました。

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自分の会社に不満を抱えている青年、出来内陽太(デキナイ・ヨウタ)。「こんな会社もうやめたい」と日々愚痴っている陽太の前に現れたのは、「産業メンヘラ医」を名乗る謎の女で……!? グローバル企業の実態をおかしく描いた『外資系はつらいよ』で...もっと読む

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コメント

Kloutter 寸止めズルい 4年以上前 replyretweetfavorite

imlanko 「えぇ~! 私、そんな風に死にたくない!」 4年以上前 replyretweetfavorite

masaki_kashiwa  今回の処方箋も気になる そしてまた死ぬ... 4年以上前 replyretweetfavorite

skbluegreen モブの顔、誰!? 気になる・・・ ←そこか 4年以上前 replyretweetfavorite