現在、この連載での渡辺由佳里さんの予測はすべて的中!
ニューハンプシャー州の予測
サウス・キャロライナ州、ネバダ州の予測
今回も記事文末に、スーパー・チューズデーの予測をしていますので、お見逃しなく!
スーパー・チューズデーとは?
3月1日は、大統領選の予備選でもっとも有名な「スーパー・チューズデー」だ。
どこがスーパーかというと、予備選のなかでは、投票する州がもっとも多い日だからだ。なんと13の州で投票が行われる。
2月、SuperTuesday(3/1)、3月、4月、5月、6月と順に青色が濃く表示されている
スーパー・チューズデーが終了した時点で、民主党では総得点の24%、共和党では30%が決まる。だから、この日のインパクトは大きい。
スーパー・チューズデーに予備選を開催する州
民主党と共和党の両方
アラバマ、アーカンソー、ジョージア、マサチューセッツ、ミネソタ、オクラホマ、テネシー、テキサス、ヴァーモント、バージニア
民主党のみ
コロラド、アメリカ領サモア、海外在住の民主党員
共和党のみ
アラスカ
予備選における州の多さはもちろん、得点となる代議員数も多いので、選挙の流れを大きく変える重要さでも「スーパー」である。
すでに終了したシーズン開幕戦の4州は、実力がない候補がドロップアウトする「足切り」と今後を占う前哨戦の役割を果たすから重要だった。実際に、最初15名もの候補者が乱立した今年の共和党は、現時点で5人にまで減った。
だが、開幕戦は、獲得できる「代議員」という点数そのものは少ない。
一方、スーパー・チューズデーは、テキサスやジョージアといった点数(代議員数)が多い州が加わり、獲得する点数の差が出ておもしろくなってくるのだ。
「サンダースが圧勝!」と騒がれたニューハンプシャー州の民主党の点数(代議員数)はたったの24点。その点、テキサス州はその10倍以上の252点もある。ここで圧勝すれば、獲得する点数はニューハンプシャーとは比べものにならない。
もちろんスーパー・チューズデーだけでは勝ち負けは決まらないが、ここで有権者に「勝てる」潜在能力を見せることができない候補は、脱落するしかない。
それを踏まえたたうえでの、スーパー・チューズデーの注目点を簡単に紹介しよう。
ヒラリーVSサンダース 民主党のみどころ
まずは手短に民主党のポイントを説明しよう。
ニューハンプシャー州で圧勝したサンダースが、その興奮を南部の州でも再現できるのかどうかが注目されている。
ヴァーモント州はサンダースの地元だから圧勝するのは確実だが、黒人の民主党員が多い南部では苦戦が予想される。
もっとも予想しにくいのが、大学生が多く、左傾のリベラルが多いマサチューセッツ州だ。先日サンダースが圧勝したニューハンプシャーに隣接しており、以前からサンダースの知名度は高い。世論調査でも現時点はヒラリーと五分五分だ。
だから、スーパー・チューズデーでハラハラどきどきの接戦を楽しもうと思ったら、マサチューセッツに注目しよう。中西部のミネソタ州も、サンダースが力を入れている場所なので接戦が予想される。
「打倒トランプ!」でも、誰がやるの? 共和党のみどころ
共和党の投票のみどころは、トランプというネコの首に鈴をつけるネズミ候補さがしだ。
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