オチビサン歳時記

フキノトウ 〜フキノトウには、雄と雌がある!?〜

季節は、二十四節気の雨水。
氷もとけて水もぬるみ、草木の芽が出始める頃です。
豆粒町でも、陽だまりにかわいいあの子が顔を出し始めました。
ほろ苦い春の使者、フキノトウです。
オチビサンたちも、野辺に探しに出てきました。
たくさん見つかるといいですね。

まだ寒さの残る早春、土の中からポッと顔を出すフキノトウ。じつはこれ、フキの花のつぼみです。フキは、葉を出す前に花を咲かせる植物。「とう」とは、花をつける茎のことで、フキノトウは、その名のとおり「フキの花茎」なのです。

「あの人は、新人と呼ぶにはとうが立っている」などという表現を聞いたことがありませんか? 「とうが立つ」とは、盛りや年ごろを過ぎること。青菜などの野菜は、子孫を残すために花茎をのばすと、かたくて、もはや食用には適しません。その状態を「とうが立つ」といい、それを人の盛りにかけているのです。

フキノトウも、出初めはやわらかいつぼみですが、放っておくと花茎がのび、花を開きます。そうなるとおいしくありません。ですから、収穫できる時期はほんのわずか。ナゼニたちも、つぼみのうちに見つけようと必死なのですね。

フキは、昔から日本に自生していました。キクの仲間で、雌雄別株。ですから、フキノトウにもオスとメスがあります。花が開くとよくわかりますが、淡い黄色に見えるのがオス、白い花がメスです。オスの花茎は花のあと枯れてしまい、メスの花茎は受粉後にぐんぐんのびて、タンポポのように綿毛をつけます。オチビサンが寄り添っているフキノトウは、花を開きかけていますね。オスかメスか、どちらでしょう。

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オチビサン歳時記

金田 妙 /安野モヨコ

漫画家・安野モヨコの描く1ページのカラー漫画「オチビサン」。 春はお花見。夏は海水浴。 秋はもみじ狩り。冬はみんなで"おしくらまんじゅう"。 オチビサンは毎日遊びに大忙し! 『オチビサン歳時記』では『オチビサン』に出てくる季節の言葉...もっと読む

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コメント

iGCN 読ませるなぁ。続きが気になってしまう。 約4年前 replyretweetfavorite