恐怖恐怖恐怖恐怖の連鎖『残穢』ポップコーン食べる手も止まるわ

ふらっと映画館に行って、時間が合う作品のなかから見る映画を選ぶのもいいよなァ――というわけで、今回は趣向を変えて、江波さんが映画館に行ったときにたまたま時間帯が合った『残穢』をレビューします!

■フラッと映画館に行く

 フラッと『残穢』を見てきました。ほんとにフラッと。本当は『クリード』辺りが見たいなあと思ったんですが、時間がちょうど良かったので。無計画に映画館に行ってその場で見るもの決めるの大好き。よっぽど混むだろうなって予想されるのを見るときはさすがにネット予約とかしますけど、何かそれも余裕無くて面白くないというか。

 ちらほら出来がいいと聞いていたのもあって『残穢』にしたんですが、邦画はアニメとホラー相変わらず強いなと思える出来でした。洋画だととにかくタイマンで解決してしまうとか、そういう流れになっちゃうとこを基本的に倒せないし解決もしない、怯えるだけ怯え続ける感じの。

■天才の発想「物の隙間から誰か見てるのメッチャ怖い」

 あの「物の隙間から誰か見てるのメッチャ怖い」って演出、最初に思いついたの誰なんでしょうね、天才の発想だと思うんですけど。洋画でもぼちぼち見られ始めてる演出なんですがメイドインジャパンと信じたい。昔、厚さ2mmの女っていう怪談聞いた時、その手があったかって感心しましたからね。あと「引っ越し先の間取りをよく確認したら部屋が一つ足りない」とか。今となっては定番ですが。


 実話系の怪談話、オチとか展開とかそんなに重要じゃないですからね。どこで怖がらせるかなんですけど、ヘタにオチとかあると実話っぽくないし勘ぐられる隙を与える事にもなっちゃうと思うので演出重視 「掛け布団の隙間に誰かいる」とか「冷蔵庫の裏から誰かこっち見てる」とかもうそれだけで良くてその問題を解決しなくてもいいというか。なんか侘び寂びの世界を感じ取れますが。『残穢』はそれにミステリ要素を加えて一ひねりしています。

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江波光則映画レビュー

江波光則

6月下旬に終末SF『我もまたアルカディアにあり』を刊行した江波光則氏。 もともと映画がお好きな江波氏に、「終末」つながりで「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を見た感想をまとめていただきました。

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コメント

mEGGrim 江波先生の残穢レビュー読んでて思い出したけど、俺「ライトはついてるんだけど、そこだけ真っ暗な部屋の隅とか、開け放しの扉の向こうの部屋の暗闇が苦手」だったので残穢が怖いのは必然だった ” 4年弱前 replyretweetfavorite

nakatsu_s “個人的には佐々木蔵之介の配役がツボでした。ファッションも含めて。 喫茶店で打ち合わせ中にいきなり話しかけて参加して来る作家という役なんですが。”こおn佐々木蔵之介が、平山夢明先生でござるござる。 4年弱前 replyretweetfavorite

nobyta_ やっぱ観に行こうかなー。1000円クーポンまだ2枚あるし。有効期限内で特に見たいの他にあんま無さそうだし(という比較的消極的理由はどうなんだ) 4年弱前 replyretweetfavorite

mame623 天才の発想「物の隙間から誰か見てるのメッチャ怖い」、この見出し最高に同意したしホラーのレビューなのにめっちゃ面白かった > 4年弱前 replyretweetfavorite