生駒里奈「『自分の写真集を出したい』とは言ってません」

はじめての写真集につまった複雑な想い……!「いこまちゃん」の愛称で親しまれ、大活躍中の乃木坂46・生駒里奈さんが、初めての写真集『君の足跡』を出します。撮影は、デビュー当初から彼女を撮り続け、cakes人気連載『彼女写真』シリーズでもおなじみの青山裕企さん。今回はおふたりから、生駒ちゃんの10代の想いがつまった、撮影秘話をたっぷり伺いました。生駒さんがこだわる「10代と制服をテーマにした作品集」とは? 前中後編でお届けします。

絵を描く人のための参考書にしてほしい

— 今回の写真集は、生駒さんが「10代のうちに写真集を出したい」とインタビューで答えたことがきっかけで生まれたそうですが。

生駒里奈(以下、生駒) いえ、私は「自分の写真集を出したい」と言ったつもりはないんです。あくまで、制服とか学校っていう「10代をテーマにした作品集を出したい」ってずっと思ってたんです。

青山裕企(以下、青山) あはははは。この生駒ちゃんの願望は、なかなか正確に伝わりづらいものではあると思うんですけどね。僕も打ち合わせして話を聞いていくうちに、生駒ちゃんのやりたいことがわかってきたわけで。

生駒 アイドルが出す写真集っていうと、普通はその子の持っている良さだとか、素の部分を撮ってもらうものじゃないですか。でも私はそういうのじゃなく、こういう学校のシチュエーションだったり、10代の女の子が着る制服の良さを収めた作品集を作ってもらいたかったんです。

— アイドル・生駒里奈を軸にした写真集ではなく、自分を素材にしてシチュエーションや衣装を見せるものにしたかった?

生駒 そうそう、そうなんです。自分で言うとおこがましいんですけど、乃木坂46の中でも、私って一番そういう制服の女の子の良さを伝えるのに向いてると思うんです。前に、『MdN』っていう雑誌の制服特集で表紙に出していただいたことがあって……。

— 漫画家の志村貴子さんとコラボして、志村さんが描いた絵と同じデザインの制服を着た企画ですね。

月刊MdN 2015年 8月号(特集:制服―虚構とリアル、その狭間のデザイン)
月刊MdN 2015年 8月号(特集:制服―虚構とリアル、その狭間のデザイン)

生駒 はい。あれをやらせていただいた時、いろんな方から「似合ってるね」って言っていただけたんです。私も、イラストや漫画の中の10代の女の子が着る制服が大好きなので、この写真集も絵を描く人のための参考書として使ってもらえるようなものにしたくて。


乃木坂46 生駒里奈ファースト写真集『君の足跡』より

— 生駒さんが言う作品集というのは、そういう意味なんですね。具体的に、自分から「これを撮ってほしい」と提案したものはあるんですか?

生駒 たとえばですね、この見開きの……。

— ああ、黒セーラーにニーソックスですか。

生駒 違うっ! こっち(ニーソックスを履いた写真)が青山さんで、こっち(黒タイツを履いた写真)が私!

—あっ! 上は同じセーラー服だけど、下に履いてるものだけ違う!

青山 そうなんですよ(笑)。僕はニーソックスがいいと思ったんですけど、生駒ちゃんは黒タイツの方がいいって言ってて。だから、この見開きは、お互いの願望をどちらも撮ってみたものなんです(笑)。

生駒 ぱっと見ると「同じ衣装だな」って思うかもしれないんですけど、青山さんと私で微妙に、でもぜんぜん好みが違うんです。

青山 生駒ちゃんは、打ち合わせの時にも「全部お任せしたいです」って言ってて、ほんとにすべてを委ねてくれたんです。でも、「そうは言っても撮りたいものがあるんじゃないの?」ってよくよく聞いてみたら、この黒セーラーに黒タイツっていう衣装が出てきて。あと、「廃墟みたいなところで撮りたい」っていうことも言ってたので、この衣装は暗いトンネルの中で撮ったんですね。

生駒 私、こういうシチュエーションが大好きなんですよ。制服の女の子が持ってるダークな部分を表現したような。10代のうちに撮れてよかったです。

自然発生的に出てきた“スク水”

— この写真集の撮影は、生駒さんが20歳になる直前に行われたんですよね?

生駒 はい。10代のうちに、10代にしか許されないことをたくさんやってみたかったんです。今回、スクール水着も着せてもらったんですけど、これも10代の女の子がやるからこそ可愛いものだし、ちょっと危険なおもしろさがあると思うんです。

— スクール水着は、生駒さんにとってファンに見せる初めての水着姿になりますね。初水着に挑戦するにあたって、自分の中で決意みたいなものはあったんですか?

生駒 ないです。

青山 あははは!

生駒 スク水って、10代の女の子が着ると、ちゃんとした“絵”になると思うんです。その絵を収めた作品集にしてもらいたかったので。

— やはり、作品として成立するかどうかが重要だったわけですね。となると、どうしてスク水というチョイスだったんですか?

青山 それに答えるのは、なかなか難しいですね。なんか、自然発生的にそうなったというか。

生駒 たぶん、「私のビキニを見たいか」って言ったら、誰も見たくないと思うんですね。ガリガリで胸もないから(笑)。でも、スク水だったらアリな気がしたんですよね。

青山 “10代の女の子”とか“学生”っていうテーマが重なった時に、「じゃあスク水もやってみるとおもしろいかもね」って、自然とみんなの意見が一致したんです。

生駒 だから、作品としてのテーマがあった上でのスク水なんですよ。今までの生駒ちゃんのイメージからすると、「スク水やるの!? ヤバいんじゃね?」って思われるかもしれないんですけど、決してそういうエッチな目線では撮ってもらってないんです。なんていうかな……イラストや漫画の中の1コマになるような、“2.5次元感”の世界の中で撮ってもらってるというか。

青山 生駒ちゃんはそういう世界が好きなので、僕もかなり研究しました。たとえば、スク水で髪をあげているカットがあるんですけど、単に女の子の水着を見せたいだけであれば、絶対にそんな男の子みたいな髪型にはしないんですね。でも、生駒ちゃんの好きな10代の女の子の中性的な感じだとか、スク水の持つキワどさを表現しようとすると、こうなったんです。だから、この髪を上げた写真、カッコいいんですよねぇ。うん。

生駒 そもそも、私自身の持つ要素が、決して女の子っぽくないと思うんですね。体型も少年っぽいし。これはなかなか多くの人には分かってもらえないと思うんですけど、私自身がこういう中性的なものが好きなので……。だから、この感覚をわかってくれるのは、青山さんしかいないんだよっ!

青山 そうかな?(笑)。

生駒 そうだよ! 撮ってる時も、「そうそうそう、そうだよ青山さん! オッケー!」って感じだったもん。青山さんは、こういう2.5次元的な世界に理解があるんです。

青山 そうだね。そう考えると、僕しか撮れなかった写真だったと言っていいかもしれない(笑)。ただ、現役アイドルの生駒里奈を撮るからには、どこまでいっても“アイドル写真集”っていうパッケージから出られるものじゃないと思うんです。だから、ファンの方が見たいであろう写真を入れつつ、生駒ちゃんがやりたいことをやり、僕がやりたいこともやった……そういう奇跡の写真集なんです。


次回「はっきり言って、この生駒里奈の写真集は、僕の最高傑作なんですよ!」は、2/26更新予定

構成:西中賢治 写真:渡邊有紀

「乃木坂46」という物語の主人公、“いこまちゃん"のファーストソロ写真集

この連載について

ちょっとマニアックな、いこまちゃんの願望

生駒里奈 /青山裕企

「いこまちゃん」の愛称で親しまれ、映画やドラマ、最近ではバラエティ番組でも活躍中の乃木坂46・生駒里奈さん。彼女の20年が詰まった初めての写真集『君の足跡』が2月24日に発売されます。撮影は、デビュー当初から彼女を撮り続け、cakes...もっと読む

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コメント

nanami_smm105 なにげにクリエイティブですな。 約1年前 replyretweetfavorite

ubotosor いや~! 楽しみだ~!!! https://t.co/3CH6clHse9 約1年前 replyretweetfavorite

x01fenrir 演者・生駒里奈(生駒ちゃん)×カメラマン・青山祐企 対談 前編 https://t.co/nrwVQuMMha 中編 https://t.co/6KZo8UGdmU New★後編 https://t.co/gKmltRazf7 https://t.co/Y2ZsgNd1DJ 約1年前 replyretweetfavorite