仕事の前に「自分」を見つけろ! vol.1 あなたの本音はマイナスの感情にある

この章では転職と自己分析というテーマについて数回にわたりお話します。 多くの人が仕事や転職に求める「やりがい」。しかし三田さんは、そんな「やりがい」に対して問題意識を投げかけます。 仕事に「やりがい」を求めてはいけない理由、仕事や転職に際して向きあうべきものとは一体?

仕事に「やりがい」を求めるな

「もっとやりがいの感じられる仕事がしたい」
「やりがいのある仕事に就けるなら、多少給料が安くてもかまわない」
「きっと自分らしさを発揮できる“天職”があるはずだ」

 自分自身が輝ける仕事、自分のポテンシャルを発揮できる「天職」……。仕事探しにおいて、そんな「夢」を追い求める若者は多い。
 たしかに、せっかく働くのならやりがいのある仕事のほうがいい。充実した毎日が待っているだろうし、成長も早いだろう。自分自身が輝けるとか、自分らしさを発揮するという話も、実現できるならそれに越したことはない。

 では、質問だ。
 いったい、あなたにとっての「やりがい」とはなんなのだろうか?
 自分自身が輝くとは、そして自分らしさを発揮できる天職とは、具体的にどういうものを指しているのだろうか?

 ……きっと多くの人が言葉に詰まるのではないか。
 当たり前である。「夢」や「やりがい」なんて、しょせんぼんやりとした感情レベルの言葉でしかないからだ。数値化することもできないし、具体的な条件を挙げることもできない。むしろ、具体的でないからこそ、「夢」だの「やりがい」だのといったぼんやりした言葉を使っているのである。

 じゃあ、そんなに漠然とした「やりがい」のある仕事を、どこで見つけるのか? また、どうやってその仕事に就くのか? いまの自分にはなにが足りなくて、どんな努力が必要なのか?
 これもはっきりしない。地図もコンパスもなければ、目的地すらわからない。そんな旅がうまくいくはずもないだろう。
 仕事にやりがいを求めるのはいい。でっかい夢を抱くのも大いに結構だ。出発点は感情でもかまわないし、むしろ感情を大事にすべきだ。

 しかし、感情レベルで物事にあたっているかぎり、いつまでたっても前に進めない。漠然とした夢を具体的な「目標」に変え、その目標達成に向けた「戦略」を考えられる人間だけがゴールにたどり着くのである。

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売れ残る時代」の転職術

三田紀房

『ドラゴン桜』『エンゼルバンク』の作者として有名な三田紀房さんのビジネスのエッセンスをお届けした人気連載「会社に左右されない仕事術」。 その第二弾として、今回からは「転職」をテーマとした「「売れ残る時代」の転職術」をcakesでお届け...もっと読む

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fujisamami 今までの自分を振り返ってみよう・・・⇒「あなたが抱えているのは「好き」や「楽しい」などプラスの感情だけではない。むしろ「怒り」や「憎しみ」、「嫌い」といったマイナスの感情にこそ、あなたの本音が隠されている 」|三田紀房|ケイクス| https://t.co/PWIyCIiCNk 5年弱前 replyretweetfavorite

fujisamami 見つめるべきは"好き”ではなくこっちだったのか。⇒「誰だって強い怒りや憎しみを感じる瞬間がある。(略)だったら、そうしたマイナスの感情を見逃さず、徹底的に掘り下げることだ。」 あなたの本音はマイナスの感情にある|三田紀房| https://t.co/PWIyCIiCNk 5年弱前 replyretweetfavorite

t_take_uchi 好きと嫌いは? 5年弱前 replyretweetfavorite

fumiken "マザー・テレサは「愛の反対は憎しみではなく、無関心なのです」と言った。怒りや憎しみがあるということは、その対象に強いこだわりを持っている証拠だ。(中略)好きと嫌いは、同義語なのである。"|三田紀房| 5年弱前 replyretweetfavorite