今年もまたバレンタインデーがやってきた。今回は、男性諸君に3つのアドバイスをしたいと思う。
その前にバレンタインデーの由来は諸説あるが、それはさておき、西洋の国々ではいつしか愛する人に(イギリスやアメリカではおもに男性から女性に対して)ハート型の手作りの小物や詩を書いたカードを贈る慣わしになった。そして、「Valentine(バレンタイン)」という英単語は、
1)バレンタインデーに贈るカードや贈り物
2)それを受け取る愛の対象
という意味に発展した。
この名詞の使い方は古くは15世紀のフランスやイギリスで記録されていて、シェイクスピアの『ハムレット』にも、ハムレットの仕打ちを恨むオフィーリアの詩にバレンタインが出てくる。
愛の告白にせよ、恨み節にせよ、そういった詩を書く才能があるのは稀な存在だ。バレンタインデーが来るたびに「何を書いたら彼女にフラれないのか?」と悩む男性のほうが多かったはずだ。そこに目をつけたイギリスの出版社が18世紀末に出版したのが、若い男性向けのバレンタインデー文例集(The Young Man's Valentine Writer)だった。
この本ではないが、19世紀に出版されたと思われる、似たような文例集が下記のものだ。
そのうちのひとつを読んで吹き出した。
「父の商売はうまくいっている。
きっと商売を僕にまかせてくれるだろう。
そうわかれば、僕が恋するあのひとは、こたえてくれるだろう。
僕のバレンタインになってくれると」
これをバレンタインデーにもらった女性がどう答えたのか知りたいものだ。
バレンタインデーに女性を喜ばせるには?
アメリカの男性たちは、いまだにバレンタインデーになるとプレッシャーで頭を抱える。
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