仕事を選べる人ほど不幸?
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
カウンターでよく相談されるのが「就職や転職の相談」です。誰か大人に連れてこられた学生さんとかで「やりたいことがみつからないんです」という話をよく聞きます。
そういう時いつも思うのは、仕事を選べる人というのはすごく恵まれているということです。今時はなかなか仕事を選べません。みんななんとか会社にしがみついて、振り落とされないように日々努力をしていると思います。それなのに「選べる」というのはとても幸せな状況です。たぶん学力とか環境とか、あるいは能力といったものが優れているんでしょう。
そしてそういう選べる環境にいる人ほど、「やりたいことが見つからない」と言いがちです。僕が知っている作家やミュージシャンや料理人は「いやあ、俺、これしかできないから」という人が多いです。そういう意味では職業を選べる状況というのは結構苦しいのかもしれないですね。
社会に飛び込む寸前でとまどっている人は「この職業、自分に向いてるのかなあ。こういうの出来るかなあ」と悩みがちです。いつも思うのですが、何も経験がない若い人ならどんな職業についても、最初のうちは何にもできないのが当然です。向き不向きなんてありません。社会にでると、とりあえず毎日仕事をやらなきゃならないという状況が与えられます。
だから飛び込む前にそんなに悩む必要はないと思います。とりあえず飛び込んでみて、しばらくやってみるしかありません。
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