サイエンス作家竹内薫インタビュー「学者は“爆発”だ!」【後編】

ケトルVol.10は、「学者」特集! 「教科書に納得できなければ、自分でとことん調べてみる。そこに“スゴイ発見”のヒントがあるんです」と語るサイエンス作家の竹内薫さん。学者が秘めている豊かな想像力について尋ねたインタビュー後編です。

教科書だって99.9%は「仮説」

竹内さんが続けます。「一番いけないのは『わかったふり』をすること。わからないときは堂々と『わからない』と言うべきなんです」

でも、学校で「こんなに説明しているのにどうしてわからないんだ!」と怒られた記憶があるんですが…。

「実は科学の教科書でもっともらしく説明されていることのほとんどは、現役の科学者の間でも意見が分かれていることばかり。例えば、空はなぜ青いのか。教師はもっともらしい説明をするはずですが、今度はなぜ教科書にそう書かれているのか聞いてみてください。99.9%の人は『教科 書に書いてあるから』という堂々巡りの回答しかできない はずですよ」

教科書に答えがなければ、自分で調べてみよう! すべての学者の原点はこれなんです。

「『なぜ』を追求していけば、きっと人類の広大な文化のどこかに答えはある。反対にそれでも見つからなければ、その疑問は新たな科学的発見の糸口になる貴重な『なぜ』ということになります」

クリエイターが必死に既存のスタイルからの脱却を図るように、学者も日夜、自分だけの「なぜ」を模索している。 学者って、やっぱりスゴい!

「クリエイターの理想像はレオナルド・ダ・ヴィンチだと思うんです。絵も彫刻も一流で、飛行機の設計も、人間の解剖だってできちゃう。彼の頭のなかでは、想像力と知識が高いレベルで融合されている。今も西洋の人は科学を理系の専門家だけが扱うものと考えてません。芸術家と同じく、非常にクリエイティブな職業だと捉えています」

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「最高に無駄の詰まった雑誌」がコンセプトの、雑誌『ケトル』。その毎号の特集をcakesで配信していきます。第10弾のテーマは「学者が大好き!」。「なんで?」子供のころ思ったあの気持ちをずっと持ち続ける人たちがいるーー。彼らの日常にとこ...もっと読む

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