間違いだらけの転職の常識 vol.2 転職は人生のリセットではない

あなたは転職に何を期待していますか? 「働く場所が変われば、新しい自分、夢のような人生が待っているはずだ。」 残念ながら、そうはいきません。転職先にはまた別の悩みが待ち構えているのです。 では、転職を簡単に諦めるべきでしょうか?そんなことはありません。 次のようなマインドセットを持って、転職に臨めば良いのです。

転職は「リセット」にはならない!

 そもそも人は、どんなときに転職を考えるのだろうか。

 キャリアアップを意識したとき?
 自分のやりたいことを見つけたとき?

 違う。

 人が転職を考える直接の原因は、「いまの仕事がイヤになったとき」に尽きる。

 上司や同僚との人間関係、仕事内容や社風への違和感、また待遇面まで、個別の理由はいろいろあるだろう。しかし、理由はどうあれ、「こんな会社、辞めてやる!」と思ったからこそ、転職を考え始めるのだ。
 キャリアアップだの、自己実現だのといったポジティブな言葉は「後づけの理由」でしかない。転職の引き金はいつも、「こんな会社、辞めてやる!」というネガティブな「逃避願望」なのである。

 そしてこの逃避願望は、安易な「リセット願望」へとつながっていく。
 こんな会社なんか辞めて、イチからやり直したい。まったく新しい場所で、まったく新しい人生を再スタートさせたい。働く場所が変われば、新しい自分、夢のような人生が待っているはずだ。
 ……こうやって、あたかもテレビゲームのリセットボタンを押すように転職を選ぼうとするわけだ。

 しかし、転職によって人生がリセットされ、すべての悩みが解決されることなど絶対にない。
 転職とは人生のリセットではなく、人生の「チューニング」なのである。

 たとえば、あなたが現在勤めている会社について、「待遇が横並びで、がんばりが正当に評価されない」との悩みを抱えていたとしよう。このとき、成果主義が貫かれた外資系企業に転職したらすべての悩みは解決され、バラ色の人生が待っているのだろうか?

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売れ残る時代」の転職術

三田紀房

『ドラゴン桜』『エンゼルバンク』の作者として有名な三田紀房さんのビジネスのエッセンスをお届けした人気連載「会社に左右されない仕事術」。 その第二弾として、今回からは「転職」をテーマとした「「売れ残る時代」の転職術」をcakesでお届け...もっと読む

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tommynovember7 転職を転業と捉えるか転社と捉えるか。日本だと両方が混ざる。転職しないのは確かに重要な選択肢。 約5年前 replyretweetfavorite