知性を磨く読書術

第4回】哲人たちの読書術/②出口治明(ライフネット生命保険会長兼CEO)

バランスよく本を読むというのは難しい。いわゆる「本読み」と呼ばれる人たちは、どのようにして本を選び、限られた時間で読みこなしているのだろうか。その秘訣を尋ねた。

手繰り寄せるように
興味のある本を読む

でぐち・はるあき/1948年、三重県生まれ。京都大学法学部を卒業後、日本生命保険に入社。英国現地法人社長、国際業務部長などを経て退職。2006年、60歳でライフネット生命保険の母体となった会社を起業。

 これまでの読書人生を振り返って、自分でどうやって本を選んできたのかといえば、極めて簡単です。

 「好きこそ物の上手なれ」に尽きます。好きな事にはおのずと熱中できるので、上達というかコツというか、手繰り寄せるように良い本に出会えるようになります。

 その時々の自分の興味や関心の赴くままに、次から次へと本を読んできました。私にはそれが当たり前なのですが、例えば会社の上司から「これを読め」と押し付けられた本は、面倒くさく感じるはずですし、我慢して読んでも身に付かないでしょう。

 やはり、自分が興味や関心を持っている分野であれば、自発的に本が読めるはずですし、信頼している人から薦められたとなれば、心が動くと思います。この自分で感じるということが何よりも重要です。ですから、囲碁が好きなら囲碁の本、野球が好きなら野球の本、プロレスが好きならプロレスの本でもよいと思います。

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「自分が欲するように世界を理解する態度」を指して「反知性主義」という。結論ありきの情報収集に流れず、常に自分自身に実証性、客観性を保つための一番の方策は、やはり読書だ。

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3839Ay 幼稚園のころから本が好きだった。両親に「なぜ、僕を本屋の息子に生んでくれなかったのか」と問い詰めたこともある。67歳になった今も「いつかは書店で働いてみたい」と語る https://t.co/X22Vcr6JFK 約1年前 replyretweetfavorite