知性を磨く読書術

第3回】哲人たちの読書術/①野口悠紀雄(早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問)

バランスよく本を読むというのは難しい。いわゆる「本読み」と呼ばれる人たちは、どのようにして本を選び、限られた時間で読みこなしているのだろうか。その秘訣を尋ねた。

米国留学で身に付けた
“サバイバル読書法”

のぐち・ゆきお/1940年、東京生まれ。東京大学工学部を卒業後、旧大蔵省に入省。米国留学を経て、一橋大学教授、東京大学教授、米スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院教授などを歴任する。

 50歳になったころでした。突然、何の前触れもなく、「時間がない」ということに気付きました。

 それは、自分が生きている間にモーツァルトが残した楽曲群を全て聴くことはできないということです。

 彼が残した楽曲の総数は、断片も含めて900曲以上存在するとされていますが、とても全てを聴くことはできないでしょう。また、ある一つの曲を「1回だけ聴けばよい」というわけにはいきません。好きな曲はさまざまな演奏家のものを何度も聴いてみたい。となると、無駄なことはしていられないということになったのです(笑)。

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「自分が欲するように世界を理解する態度」を指して「反知性主義」という。結論ありきの情報収集に流れず、常に自分自身に実証性、客観性を保つための一番の方策は、やはり読書だ。

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3839Ay 大体、役所の文書というものは、頭から順番に読むものではありません。都合の悪いことも書かなければならないのだけれど、読まれたくないので、わざと分量を多くしているのですから、当然のことです。 https://t.co/TcvoQJw0HJ 約1年前 replyretweetfavorite