息子の同性愛に悩む母親に、精神分析の父・フロイトが送った手紙

1月26日に「同性愛は『病気』なの?~僕たちを振り分けた世界の『同性愛診断法』クロニクル~」(星海社新書)を上梓した牧村さん。今回は、その新刊の内容の一部をcakesの読者さん向けに書き下ろしてくださいました。同性愛が犯罪だとされていた時代に、フロイトが書いた手紙とは? 80年も前に書かれたとは思えない、驚きの内容です。

 突然の告知で失礼します。このたび、こんなタイトルの本を書きました。

「同性愛は『病気』なの?~僕たちを振り分けた世界の『同性愛診断法』クロニクル~」(星海社新書)

 この本では、人類がひねりだしてきた26の同性愛診断法(と呼ばれたもの)と、そういう社会状況下にあった人々のそれぞれの人生のドラマをとりあげています。今日は、その本でも触れている物語を、cakesの読者さん向けに書き下ろしてご紹介しますね。

「ウチの子は同性愛者なんでしょうか? 治療法はないんでしょうか!?」

 そう言って医師にすがりつく人がいるのは、昔から変わらないことのようです。

 2015年10月。中国の社会活動家であるジョン・シェン氏が、中国国内で親から子に“同性愛治療”と称して強いられる電気ショック療法の実態を告発しました(関連記事)。

 また、世界各国では、「同性愛を“矯正”する」という口実で行われる性暴力も問題になっており、中には加害者が被害者の家族であったというケースも少なくありません(関連記事)。

 そんな21世紀の今日このごろですが、実はすでに80年も前、息子の同性愛を治したいという母親に「同性愛は病気ではない」と断言した精神科医がいたんです。

 それは……


(※引用元:Wikimedia Commons

 ジークムント・フロイト。“精神分析の父”とも呼ばれる、歴史に残る精神科医です。

 今回は、1935年の春、フロイトが「息子の同性への恋愛感情を治したい」という女性に宛てた手紙を日本語訳で見てみたいと思います。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
ハッピーエンドに殺されない

牧村朝子

性のことは、人生のこと。フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTsコミュニティ取材などを経て、愛と性のことについて書き続ける文筆家の牧村朝子さんが、cakes読者のみなさんからの投稿に答えます。2014年から、200件を超える...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

se_minority https://t.co/Q6wc0EbXvp 約2年前 replyretweetfavorite

pinaco423 これ、、まず図書館にお願いして買ってもらおう。必要な時に手を伸ばせるチャンスって誰かが過去に作ってくれてるんだよね。 https://t.co/l0G8mfeYAG 約2年前 replyretweetfavorite

makimuuuuuu ▼ https://t.co/6QRIPH9kyN すてきだからよんでほしい https://t.co/swxvoyxxJE 約2年前 replyretweetfavorite

makimuuuuuu フロイトの手紙はもう書き出しからして「精神分析ィィィィィ!!(ゴゴゴゴゴ)」って感じがしてかわいい ▼ https://t.co/AOKnF1qBvC https://t.co/ulctyib7CN 約3年前 replyretweetfavorite