こんにちは、外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。
今回はこじらせた話ではなく、「手術中に聞く音楽」についてお話したいと思います。
私はだいたい平日は毎日手術に参加していますが、そのほとんどの手術では、音楽がかかっています。
どこの病院でも、手術中って音楽をかけていることが多いんですよ。
ではいったい、外科医は手術中にどんな音楽を聴いているのでしょうか?
まず、手術って2種類あります。「Awake」(患者さんが起きている)の手術と、「全麻」(全身麻酔)で患者さんが寝ている手術です。「Awake」の手術では、患者さんは起きたままの手術ですから患者さんがリラックス出来るような、クラシックやジャズなんかを流します。たまに、「これを流してほしいんです」と患者さんがCDを持ってくることもあり、その時はそれを流します。病院によってちょっとずつルールは違うでしょうが、私のところでは基本OKですね。
一方で「全麻」の場合、患者さんは完全に眠ってしまいますから、医師かナースが好きな音楽をかけることになります。
音楽の種類はドクターによってまちまちで、自分のスマホとBluetoothスピーカーをつないで流したり、ナースに任せっきりの人もいます。少し神経質ぎみな外科医だと、「気が散る」と言って全く流さないスタイルのことも。
でも、大体9割方は音楽をかけているといっても過言ではないでしょう。
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