強くシンプルな言葉が、ヤフーを変えた。|村上臣(ヤフー株式会社)〈中編〉

“新しい働き方”を探すためのインタビューシリーズ、ヤフー株式会社CMO(チーフ・モバイル・オフィサー)執行役員の村上臣(むらかみ・しん)さんを迎えておくる第2回です。2012年4月に経営陣を一新し、生まれ変わったヤフー。そのなかでは、どういうことが起きていたのでしょうか。村上さんが実践しているマネジメントについてうかがいました。(聞き手:横石崇)



1対1で話すことで、社員をケアする

—村上さんは、弱冠36歳にしてヤフーの役員になったわけですが、今後はマネージャーに徹したいですか? それとも、いつまでもプレイヤーと兼任でいたいですか?

 プレイヤーとマネージャーって、今の時代そんなにはっきりわかれていないんじゃないかと思います。ITの世界は特に。ぼくもさすがにもうコードは書きませんが、管理に徹しているかというとそうでもない。自分で手を動かしていることもあります。例えば、なにか新しいサービスを思いついたとき。思いついちゃったら、自分でやるしかないですよね。プロジェクトを動かす熱量は、発案者が一番持ってますから。最近で言うと、「myThings」というIoT関連のサービスは、ぼくがどうしてもやりたかったので自分で始めました。

 思いついたことをメンバーに任せるにしても、とにかく芽を出すところまでは一緒にやります。まったく新しいアイデアって、やっぱり100%は伝わらないものですから、最初は一緒にやったほうがいい。しかもこれまでやったことのないタイプの案件って当然、成功と失敗の振れ幅が大きいんですよね。失敗した時にその責任を部下が負わされるのは、ちょっと酷ですよ。なので、基本的に失敗したら自分の責任だし、成功したら部下の手柄ということでやります。これはまあ、ひとつのマネジメント手法ですよね。

—部下のマネジメントやコミュニケーションってどうしているのですか?

 うちは1 on 1(ワン・オン・ワン)という人事制度が根付いていて、毎週1対1で15〜30分くらい上司と部下がざっくばらんに話す場を設けているんですよ。話すことはそれぞれのマネージャーに任されています。直近の仕事の内容、いっぱいいっぱいになってないか、今後のキャリアをどうしていきたいかなど、何でも話しますね。時には、プライベートの相談になることも。そうやって、顔を合わせて話すなかで、「こういう仕事をしてみたら?」と水を向けてみたり、「こういうことがやりたい」という希望を聞いていったりします。

—村上さんが部下として採用するとしたら、どんな人を採りたいですか?

 うーん、場合によりますね。チームとしてバランスをとりたいので、そのときに必要なスキルセットの人を採りたいです。その上で前提条件を出すなら、基本的にポジティブな人。あとは、好奇心が旺盛な人。フットワークが軽くて、自分の好奇心にちゃんと向き合ってる人は、教育次第でなんとかなる。

ヤフーのカルチャーは、朝つくられる

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c_manami_001 熱量を持ってる人がプロジェクトマネージャーをやらないとダメだよね、本当。 2年以上前 replyretweetfavorite

yaiask ヤフーCMO村上臣さんのインタビュー。ヤフーのマネジメントについて詳しく聞いております。使う言葉を統一したり、1対1で話す機会を設けたり。これってどこの会社も悩んでることだよなと→ 2年以上前 replyretweetfavorite