第32回】信購入とセットにはご用心 退職金「金利優遇」の正体

退職金で失敗したら、人生プランが台無しだ。名だたる大手銀行がそろってやっている退職金の金利優遇キャンペーンには訳がある。服部哲也・マイベンチマーク取締役が解説する。

 確かにお得だ。ただし見掛けほどではない。退職金を対象とした定期預金優遇金利キャンペーンは、老後の入り口で課される投資・マネーの“共通テスト”だ。心してほしい。

 キャンペーンのチラシには、適用される優遇金利の数字がひときわ大きく表示されている。だが、その横に小さな文字で次のようなただし書きがある。「お預入期間は3カ月(自動継続扱い)、優遇金利は初回お預け入れの満期日まで適用されます。自動継続後は優遇金利ではなく、その時点の店頭表示金利が適用されます」。


 これを具体的な数字を使って説明しよう。優遇金利はスーパー定期預金3カ月物で年1.6%。ここで1000万円を預けると、3カ月後の利息(税引き前)は幾らになるか。1000万円に1.6%を掛けた16万円ではない。優遇金利が適用されるのは最初の3カ月間、1年の4分の1だから、大まかには4で割った4万円だ。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

週刊ダイヤモンド

この連載について

初回を読む
親・子・孫 3世代のお金の話

週刊ダイヤモンド

遠く離れてたまにしか会わない家族と、お金の話はしにくいと思うかもしれない。しかし、実は、年末年始に会うタイミングでこそお金について話すべきなのだ。 *情報は税理士やファイナンシャルプランナーが監修をしていますが、実際に、相続や贈与を...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません