オチビサン歳時記

凧あげ 〜凧は、かつて「イカ」だった!?〜

澄み渡った新春の空に、凧はとても似合います。
ただ近ごろは、お正月でもあまり見かけなくなりましたね。
都市化が進み、安心して凧あげのできる場所が減ってしまったからでしょうか。
でも、豆粒町ではこんなにたくさん凧があがっていますよ!た
だひとりの分をのぞいては……。
がんばれ、オチビサン! まけないで!

凧の起源は中国とされていますが、じつはよくわかっていません。ただ、アジアでもヨーロッパでも昔から見られ、古くは軍事用や吉凶を占う道具として使われていたそうです。戦いの際に敵の城の距離を測るために凧をとばしたり、のろし代わりにあげたりしたというので、楽しい遊びとはかけはなれていたのですね。

日本では、平安時代の書物に「紙で作ったトビ」という表現で凧が登場。遊びとして人気が出るのは江戸時代になってからでした。まず大坂で火がつくと、江戸にも広まり、子どもたちは夢中になりました。人々が凧あげを楽しむ様子は、当時の絵にいきいきと描かれています。2階の部屋の中から鳶凧をあげているのは商家の子。隣の家の木に凧が引っかかり、眉をしかめているのは武家の子。町を歩きながら、人混みでもかまわず奴凧を操る子までいます。相手の凧を落とす凧合戦も人気でした。驚くのは、大人の男性がうれしそうな顔で凧をあげる絵も多いこと。高く上がると、まるで自分が空を飛んでいるような気持にさせてくれる凧ですが、江戸のおじさんたちも、何かストレスがあったのでしょうか。

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オチビサン歳時記

金田 妙 /安野モヨコ

漫画家・安野モヨコの描く1ページのカラー漫画「オチビサン」。 春はお花見。夏は海水浴。 秋はもみじ狩り。冬はみんなで"おしくらまんじゅう"。 オチビサンは毎日遊びに大忙し! 『オチビサン歳時記』では『オチビサン』に出てくる季節の言葉...もっと読む

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