第11回】津田さん、ウェブでどう世界は動くんですか?③ ~津田大介×加藤貞顕 特別対談~

新刊『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)が評判になっている津田大介さんとcakes編集長の加藤貞顕の政治対談第3回目。自民党政権が3年ぶりに民主党から政権を奪い返した2012年12月。今後ネットはどのように政治参加に利用していくべきか、また津田さんが始めた新サービス「ゼゼヒヒ」についてもお伺いしました。

民主党政権は、いったいなにがダメだったのか?

加藤 官僚と政治家はどういう形で関わっているんですか?

津田 官僚は政治家からのプレッシャーをモロに受けるんですよね。例えば前の自民党時代には、「部会」っていう機関があったんです。官僚が自民党の中にあるいろんなジャンルの部会に呼びつけられて、説明させられて「ばかもん!」って怒られると。

加藤 それは、プレッシャーですね。じゃあ、民主党は「政治主導」を謳っていたわけだから、余計官僚が政治家に怒られる回数が多かったんじゃないですか?

津田 この前官僚に聞いた話ではその逆でした。民主党政権になったら、そういうことは爆発的に減ったらしいんですよ。ただ、呼ばれて怒られなくなった代わりに、そもそも呼ばれなくなったみたいですね。民主党の言う政治主導っていうのは、「官僚に頼らねえよ、俺らが自分でやるよ」っていうことだったという。でも、実際この国を動かしているのは官僚だったわけで、官僚からネグレクト(放置)されてしまったら政治家が全部回すなんてできないんです。それで政権が崩壊していくっていう。すごくわかりやすい構図ですよね。

加藤 かつての自民党時代の政策の決め方の流れっていうのは、官僚が考えた政策のたたき台を、まず族議員で調整をして、政務調査会の部会や審議会、総務会を経て内閣に行って国会に行くっていうことだったんですよね。民主党政権では、その真ん中の政務調査会の部分がごっそり抜けて、官僚→族議員→内閣→国会っていう順序になっちゃったんですかね。

津田 いや、族議員自体がもうあまり、いなくなっちゃいました。族議員が生まれるのは中選挙区制ならではという部分もあったんですね。組織票が一定数あれば中選挙区制だと確実に当選できるので。

加藤 だから大臣とかの責任が本当に重くなったんですね。

津田 たいていの人は官僚との付き合い方わからなかったり、何よりも与党になるの初めてみたいな人多かったんですよね。

加藤 なるほど、それが民主党政権が上手くいかなかった理由なんですね。

津田 もちろん、すべての民主党議員や大臣がダメだったわけじゃなくて、官僚と良い関係を築いていた人ももいますけどね。

加藤 そういう人は何が良かったんですか?

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Commitment2.0—そろそろコミットしてもいいんじゃないの?

津田大介

普通のひとが普通に、身近で切実な社会問題を変えていくにはどうしたらいいのか? ジャーナリストの津田大介さんが、自身のこれまでの経験や考え方、具体的な手法などのエッセンスをここで公開しながら論じます。眉間にシワをよせない、楽しく明るい社...もっと読む

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