景気回復基調とは言われてはいますが、相変わらず景気の悪いイギリスです。
しかもここは日本とは違い、人様の首切りが簡単で、首切りすればするほど幹部様はビッグなボーナスを手にできるという血も涙もないお国です。(これを別名雇用流動性が高いと申しますが)先がわかりませんので、財布の紐がかたくなる方が増える一方です。)
これまでは中国や中東の産油国の皆様が一台100万円ぐらいする携帯をお買い上げくださったり、超高級ホテル一棟を借りてくださったりしたわけですが、中国経済の先行き不透明感や、原油価格の定価で、爆買いしてくださる皆さんも減っております。
さてそんな景気が悪い中でも、客が来まくってしょうがないという商売があります。
それは「1ポンドショップ」つまり日本でいうところの「100円ショップ」です!
日本の外にも100円ショップがと驚いているあなた。今や100円ショップはグローバルです。
アメリカの100円ショップでは「Dollar Tree」が有名ですが、イギリスでも大人気で、ハンガリー、イタリア、フランス、ドイツなど欧州大陸の国々でも大人気です。欧州大陸の方に行くと「1ユーロショップ」になり、ハンガリーだと100フォリントショップになります。インド、メキシコ、チリ、マレーシアでも100円ショップ(現地通貨で100円ぐらい)は大人気です。
そもそも100円ショップのビジネスモデルというのは、倒産した店屋や在庫過剰品を安く買い叩いて売るというバッタ屋が起源です。
バッタ屋というのは世界各地に存在しましたが、商品の価格を統一して、品出しや根付の手間を省いてコストを削減する、というのを思いついたのはアメリカ人のFrank Winfield Woolworth氏でありました。勘違いしがちですが、100円ショップのアイディアというのはそもそも日本発ではありません。
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