雨月メッツェンバウム次郎
飾るのをやめるとむしろ魅力が増すパラドックスについて
今週の雨月先生は、パーティーでお会いしたひとりの同業医師の男性について、舌鋒鋭く切り込みます。ある男性医師がドヤ顔で行っていた自分を飾る行為とは……? 人は自分を飾らないと不安で、自信を喪失してしまうと考えます。飾らなければ、いまの収入を維持できないとも考えます。しかし、飾る行為そのものが、あなたの自信を喪失させる原因になっているのだとしたら……。
こんにちは、外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。
正月休みが明け、みなさん仕事のリハビリをしていることと思います。でも、リハビリの肝は「少しずつ負荷を増やして継続する」ですから、「飛躍を!」といきなりフルスロットルで走っちゃいけませんよ。
さて、今回の結論は「どうせバレるのだから、飾るのはよそう。そうすると、むしろ魅力が増すから」です。
少し前のことです。
知人に呼ばれ、とある飲み会に参加させていただきました。スタート時間に少し遅れて到着すると、そこでは私が一番年下。女性は財閥系の令嬢や芸術家の家柄など結構なお金持ちのお嬢さんたちが数人、男性は大学助教授や外資系金融、上場企業役員などのスゴイ人たちが来ていまして。ビビるなあ、なんて思いながらちっちゃく端っこで白ワインを飲んでいました。遅刻したせいで名前もわからないしね。
すると、どうやらその中に一人私と同業のドクターがいるようで、なんでもこんな話をしていた。しかも凄いドヤ顔の、ドヤドクターです。
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この連載について
雨月メッツェンバウム次郎
高学歴エリート集団だと思われがちな外科医の世界は、実は、毎日人を切り刻んでる特殊な世界です。現役医師が語る外科医の世界は、とっても不思議な世界。毎日、さまざまな患者さんと接し、手術をするなかで感じたことを、ありのままに語ります。not...もっと読む
著者プロフィール
雨月 メッツェンバウム次郎。アラサーの現役外科医。既婚。某国立大学医学部卒業後、外科医として働く。ほぼ毎日手術があり、年間200件近く参加する傍ら、年に1, 2回は海外学会へ、年に7回は国内の学会へ自腹で行く。 ツイッターでも呟いています。twitter @ugetsujiro noteでも書いてます。「cakes連載記事、あそこには書けないウラ話」https://note.com/drdolittle/m/m15f589680155