ゴリラと人間の男色の共通点は? 野生動物の愛の花園【後編】

オス5匹に、メス1匹の風変りなゴリラの群れ。しかし、調べていくと、そこには人間の少年愛の起源にも関わる、重大な秘密が隠されていた!?
劉邦の宦官』や『九度山秘録』で話題の、新進気鋭の歴史小説家・黒澤はゆまが、歴史のなかの美少年を追って世界中を飛び回る人気コラム!

ゴリラたちの愛の花園

山極教授が、5匹のオスが、1匹のメスをめぐって争っていると思っていた群れ。しかし、実態は皆オスでした。

ゴリラはその大きな体に見合わず、性器は小さく、性差も6、7歳までははっきりしません。そのため、熟練した観察者でも、見間違えてしまうことがよくあるのですね。

群れの同性愛関係は、大人のオス・ビツミー、子供オス・パティ間に留まりませんでした。

パティが成長してやや年増になると、彼より年下のタイタスが人気になります。タイタスはゴリラ界では魔性の美少年だったのか、パティを含めあらゆるオスが彼と交尾しました。そして、タイタスとのセックスが引き金になったのか、この後、群れは、くんずほぐれつの乱交状態へとなっていくのです。

子供オスのパティとタイタスはお互いに役割を交換しながらセックスし、若オスのシリーとエイハブはタイタスを愛しつつも、時にビツミーに対しては自分が受け手となることもありました。一方、大人オスのビツミーとピーナツは常に仕手で、決して受け手となることはありません。

教授は、集団を観察した11ヵ月の間に、97例もの同性愛行動を記録しました。

この間、彼らは、甲高い鳴き声をあげながら、抱き合い、腰を動かし、そして射精しました。

教授は、その印象を、

「彼らが奔放な性をむさぼっているとかしか思えなかった」

と書いています。

そして、この群れは同性愛の関係が功を奏してか、何と7年もの間、分裂もせず存続し続けるのです。

ゴリラと人間の男色 その共通点は?
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コメント

johnlenon64 ノーコメントでは https://t.co/HwavWXg9cm https://t.co/08Xjf4KYQM 5年弱前 replyretweetfavorite

abu7anan マムルーク朝研究者として、山極先生の研究もチェックせねばならないな。> 5年弱前 replyretweetfavorite

tskdtm 昨年大型海洋生物に対する認識を新たにしたばかりですのに。 5年弱前 replyretweetfavorite

beraberaco 誰か漫画か小説化してくれないかな… https://t.co/rdKFN2fkbP 5年弱前 replyretweetfavorite