第17回】「あげ過ぎ貧乏」と「もらい過ぎ破綻」を防げ!

贈与や相続で発生するのは子供たちや親族との間のトラブルだけではない。家計の破綻を招く可能性もあるのだ。相続税対策が生活困窮を招くことがないようにしたい。

 退職金を贈与して、子供たちには喜ばれ、幸せな老後を送る……。

 そんなもくろみが一転、爪に火をともすような生活を送る羽目になってしまった!

 近年、さまざまな非課税による贈与の仕組みがそろった結果、今後、そうした「あげ過ぎ貧乏」ともいえる人たちが、退職世代に増えていきそうだ。

 例えば、自分の家の近くに住んでいる長女に「将来、面倒を見てもらうのなら、その見返りに」という気持ちで贈与をしたものの、それを聞き付けた他の兄弟から「なぜ、あいつにばかりあげて、俺にはくれないんだ」と、贈与を迫られることは珍しくない。

 息子や娘といった子供だけの問題なら、うやむやにして終わることもできるが、孫の名前を出されて不平等を訴えられると、心穏やかではいられない。そこで、同等の額を贈与して話を丸く収めてしまうのだ。となれば、当初予定していた贈与の額に対して、倍増するのだから、老後の生活設計に影響しないわけがない。

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親・子・孫 3世代のお金の話

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遠く離れてたまにしか会わない家族と、お金の話はしにくいと思うかもしれない。しかし、実は、年末年始に会うタイミングでこそお金について話すべきなのだ。 *情報は税理士やファイナンシャルプランナーが監修をしていますが、実際に、相続や贈与を...もっと読む

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