週刊ダイヤモンド
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第14回】“争続”の代表選手「不動産」 原因を知り回避せよ(5)
相続税が増税され、相続財産の半分を占める土地の活用に注目が集まっている。不動産は“争続”の元凶にもなれば節税の要にもなるもろ刃の剣だ。トラブルの典型から円満相続のヒントを探る。
case 5 「1物4価」の罠
同じ土地でも価格が違う!!
不信感を生む元凶
「1物4価」といわれるように、地価を測るモノサシは多い。時に、それが家族を引き裂く悲劇を生むのだ。
70代の兄と60代の妹が、親の遺産を相続することになった。兄は両親が住んでいた郊外の実家を相続する代わりに、妹が金融資産を多くもらうことを提案した。
妹は金融資産を幾らもらえば、兄が相続する不動産の価値と釣り合うのか。それを決めるための初めての協議で、兄が示した土地の評価額がトラブルの元凶になった。
兄は、土地の価値を固定資産税の評価額で提示した。それだと公示地価に比べ3割安くなる。
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この連載について
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遠く離れてたまにしか会わない家族と、お金の話はしにくいと思うかもしれない。しかし、実は、年末年始に会うタイミングでこそお金について話すべきなのだ。
*情報は税理士やファイナンシャルプランナーが監修をしていますが、実際に、相続や贈与を...もっと読む
著者プロフィール
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