第12回】“争続”の代表選手「不動産」 原因を知り回避せよ(3)

相続税が増税され、相続財産の半分を占める土地の活用に注目が集まっている。不動産は“争続”の元凶にもなれば節税の要にもなるもろ刃の剣だ。トラブルの典型から円満相続のヒントを探る。

case 3 義理の兄弟がごねる罠
突然現れる相続人!?
子なし夫婦でも安心できない

 自分たちには子供がいないから……と安心はできないのが相続だ。義理の兄弟というのも、厄介なトラブルの種となる。

 ある子供のいない老夫婦の夫が亡くなった。故人の両親が既に死亡している場合、法定相続人は妻と妻にとっては義理の兄弟に当たる故人の兄弟姉妹となる。

 夫が死ぬまで妻は、義理の弟と妹と定期的に会うこともなく、まして相続のことなど相談したこともなかった。「100%自分が相続することに同意してもらえるかしら……」。夫の四十九日の法要を終え、妻は不安に思いながら、疎遠だった義理の弟と妹に相談した。

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