第11回】“争続”の代表選手「不動産」 原因を知り回避せよ(2)

相続税が増税され、相続財産の半分を占める土地の活用に注目が集まっている。不動産は“争続”の元凶にもなれば節税の要にもなるもろ刃の剣だ。トラブルの典型から円満相続のヒントを探る。

case 2 共有で先送りの罠
残されたのは不動産一つ
分割不可で負のスパイラル

 自分たちが亡くなった後、子供らが良好な関係を保つことは全ての親に共通する願いだろう。だが、それは成り行きに任せるだけでは実現しないことが多い。兄弟姉妹らの不動産の相続トラブルを避けるためには、相続前の準備が必要なのだ。

 東京都内のある事例を紹介したい。夫に先立たれてから10年間、東京都内で一人暮らしをしていた90代の女性が亡くなった。

 夫が亡くなったときは夫婦間の相続だったため、控除額が大きく、相続税がかからなかった。そのため、ほっとしてしまい、相続税がかかる二次相続(配偶者に先立たれた親が亡くなった際の相続)への備えを怠っていた。

 1人で暮らすには広過ぎたが、女性は、2人の息子を育てた思い出のわが家に住み続けた。その間の生活費のために預金は大幅に減り、遺産はほぼマイホームだけになっていた。女性は遺言書を作らず、「兄弟で仲良く支え合って」と、息子らに言い残すのみだった。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

週刊ダイヤモンド

この連載について

初回を読む
親・子・孫 3世代のお金の話

週刊ダイヤモンド

遠く離れてたまにしか会わない家族と、お金の話はしにくいと思うかもしれない。しかし、実は、年末年始に会うタイミングでこそお金について話すべきなのだ。 *情報は税理士やファイナンシャルプランナーが監修をしていますが、実際に、相続や贈与を...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

chiyio1011 これ一番あかんやつや。。不動産は早めに売っておかないと。 4年弱前 replyretweetfavorite