恋愛や結婚に迷いだした女性になにがあったのか
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
先日、このcakesを読んでくれているという27才の可愛い女性から、こういうことを言われました。
「林さん、私、最近、恋愛とか結婚とかがわからなくなってきたんです。前まではすごく結婚って憧れてたんですけど」
27歳くらいでそう悩み始める女性は少なくないです。理由はそれぞれですが、彼女にはなにがあったんでしょうか。
「最近、両親が離婚したんです。たぶん私が独立してから離婚しようって決めてたみたいで。私、二人がそんな状況だったって全く知らなかったんです。ある日、突然、『離婚するから』って言われて、お母さんがさっさと出ていったんです」
熟年離婚、最近よく話題になってますよね。彼女のように、子供が大きくなるまでは我慢して、そしてやっと離婚という感じなのでしょう。でも子供からすると、両親は仲良くて愛し合ってると信じていたのに、それが実は冷たい関係だったことを知ると、「結婚って何だろう?」とか「愛情って本当に世の中にあるんだろうか」とか悩んでしまうわけです。
僕は26才の娘のお父さんをやってまして、こういう話を聞くとすごく苦しくなってしまうのですが、でも、親って「親の人生」があるんですよね。例えばわかりやすいところだと、親が転勤や新しい家に引っ越すとかの理由で、子供が転校しなきゃいけないことってあります。
子供にとって「転校」って人生の終わりみたいに感じますよね。今まで築き上げてきた友達関係や先生との関係、サッカークラブやみんなで作った秘密基地、ありとあらゆる目の前の現実が全部失われてしまうわけです。そして、転校先の教室で同じような友達ができるだろうか、イジメられたりしないだろうか、って考えただけで目の前が真っ暗になります。
親もそのくらいのことは想像できるのですが、親って「自分たちの人生」を選ぶんです。「まあ転校も人間関係について色々と勉強になるしね」なんて良い方に解釈したりもします。それなのに「子供が第一」って本気で思ってるんです。でも本当は「自分の人生」を選んでいます。つまり、離婚もそういうことなんです。