新訳 世界恋愛詩集

落ち葉を踏んで僕らは歩く」ルミ・ド・グールモン

今日みたいな寒い日に、落ち葉を踏んで、ふたりで歩くなら。19世紀フランス象徴主義を代表する評論家であり、日本では堀口大学や上田敏の翻訳でも知られる詩人、ルミ・ド・グールモン。彼の残した「枯葉」が菅原さんの超訳により現代に甦ります。
東京ミッドタウンの読書イベント「夜の読書館」の館長としても話題を集める詩人・菅原敏さんが、古今東西の恋愛詩に新訳という名のオマージュを捧げる本連載。気鋭の現代美術家・久保田沙耶さんのアートワークとともにお楽しみください。


シモーヌ 僕は好きだよ 落ち葉ふむ足音
さくさくさくと 君と一緒に森のなか
小さな道も何もかも 多い尽くした葉っぱの世界


シモーヌ 僕は好きだよ 落ち葉ふむ足音
色はやさしく 姿はかなしい
どうかお願い 死んだ葉っぱと呼ばないで


シモーヌ 君は好きかな 落ち葉ふむ足音
はらはらはらと 小鳥の羽が舞い落ちる
ゆうぐれどきの風が吹き 小さく泣いた葉っぱたち


シモーヌ 君は好きかな 落ち葉ふむ足音
さあ 肩組んで歩こう 僕らもいつか落ち葉になるけど
さあ 寄り添って歩こう もうすぐ夜がやってくるから


シモーヌ 僕は好きだよ 落ち葉をふむ足音が



「落ち葉を踏んで僕らは歩く」

レミ・ド・グールモン(1858~1915)

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新訳 世界恋愛詩集

菅原敏 /久保田沙耶

あまたの恋を書き残してきた、かつての詩人たちに、新訳という名のオマージュを。『新訳 世界恋愛詩集』は気鋭の詩人、菅原敏による新連載。いにしえの恋愛詩の輪郭を、菅原敏のいまの言葉でなぞっていきます。古い詩集に絵の具を落とし、新たな色で輪...もっと読む

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yuzumeets_an ('ω' )ミルフィーユ食べながら「ふたりの冬」聴きたくなった。枯葉踏んで冬の町へ。さくさく。 |菅原敏 @sugawara_bin 久保田沙耶 @sayakubota https://t.co/jt7zjD9ErJ 3年以上前 replyretweetfavorite

sugawara_bin 【連載更新です】 https://t.co/YHjnyJlGdf 菅原敏 /久保田沙耶  3年以上前 replyretweetfavorite

sayakubota 【更新しました】 新訳 世界恋愛詩集|cakes(ケイクス) https://t.co/5nFJBcQehE https://t.co/5QnZFtCANa 3年以上前 replyretweetfavorite