彼氏とクリスマス過ごせたらいいのにね」と言う母に答えるのが辛い

イルミネーションやジングルベルが街に流れ出し、クリスマスムードに突入しました。クリスマスといえば、日本では恋人同士で過ごすもの、というイメージが強くあります。今回は、そのクリスマスを迎えるのが苦しいというご相談に、牧村さんがご自分の思春期の経験を交えて、回答をくださいました。12月24日を楽しめなかった牧村さんが、7年分のクリスマスを通して学んだこととは?

「日本のクリスマスは、キリスト教的ではありません。商業的です」

フランスの教会での、「世界のクリスマス」パネル展示会でのこと。

日本人の私は、「せ……せやな」としか言えない感じになっていました。

「恋人たちはクリスマスイブに、宝飾品や手作りマフラーなどを贈りあいます」

確かにこのありさま、ジーザスガン無視です。私は思春期、クリスマスが苦手でした。正確に言えば、こういう商業主義的クリスマスの、「クリスマスだから彼氏作らなきゃ! ウェイ☆」っていう感じが苦手でした。そしてその空気の中で、「そうだねあはは」と生ぬるく笑うしかない自分が、自分自身が、なによりイヤでした。

今回ご紹介するのは、昨年のクリスマス前にお寄せいただいた、親御さんに「彼氏とクリスマス過ごせたらいいのにね」と言われるのが辛い、という学生の方からのご投稿です。

同性しか好きになることができず、それをずっと誰にも言わずに秘めて来ました。


もちろん恋人がいたことはありません。来年大学生になる私は、母親に「来年こそ彼氏とクリスマスすごせたらいいのにね」とか「あなたの孫には何をプレゼントしてあげよーかな」とかそんな話をされます。そんな母に笑顔で返答するのがとても苦しいです。牧村さんはカミングアウトする前、そのような思いをされたときどのように乗り越えておられましたか?

(ご投稿を一部編集の上、全文掲載しました)

ご投稿ありがとうございます。お気持ち、よく分かります。

そんな中でも「うるさい!」「勝手な期待を押し付けないでよ!」とかブチギレず、笑顔で応えようとするご投稿者さんは、お優しい方ですね。だからこそ、ご投稿の中で、ひとつだけ心配になるフレーズが私の胸に引っかかっています。

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ハッピーエンドに殺されない

牧村朝子

性のことは、人生のこと。フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTsコミュニティ取材などを経て、愛と性のことについて書き続ける文筆家の牧村朝子さんが、cakes読者のみなさんからの投稿に答えます。2014年から、200件を超える...もっと読む

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コメント

luckyandrich1 https://t.co/GUPF2UtimY (; ̄ェ ̄) 体外受精で子供は産めるから問題無いだろうと思うけどな。 3年以上前 replyretweetfavorite

tipi012011 素晴らしい! 3年以上前 replyretweetfavorite

minamiiiin 心動く文章だった 3年以上前 replyretweetfavorite

makimuuuuuu 誰かを「バカだ」と言うことで、自分を守ってたんだと思う。―連載エッセイ、ランキング上位です!無料期間のうちにぜひ~ ▼ https://t.co/Ln29uWkvEk https://t.co/SeheR1CvUH 3年以上前 replyretweetfavorite