というわけで4年数ヶ月ほど前、生後3ヶ月のバーニーズ・マウンテンドッグの「くぅ」が我が家にやってきました。
犬の妊娠期間はたった2ヶ月です。つまり、生後3ヶ月の子犬は、ちいさな受精卵から考えても、わずか5ヶ月しか経っていないわけです。人間ならまだ母親の胎内にいる時期なのに、「くぅ」は1つの生命としてすでに「ちゃんと」していました。
もちろん、最初はいたずらしてそのへんのものをかじったりもしました。しかし、「それはだめ」と叱ると「はい」と言う顔をして次からはやらない。椅子やベッドに乗ることもないし、留守中にテーブルの上のものを食べたりもしません。(なんていい子なんでしょう!)
それに比べてうちの2人の人間の息子ときたら、生まれて1年経ってもおむつしてウンチ垂れ流しでしてたし、中高校生なっても親の言うことはまともに聞きません。「どちらがより早く”ちゃんと”するか」「言うことをよく聞くかどうか」で生命の価値が決まるなら、犬の方が確実に価値があるんじゃないかとすら思えてきます。
「くぅ」は女の子ですが、(親バカは少し割り引いて読んでいただくにしても)このように性格も悪くないですし、「メス犬は、妊娠・出産を経験したほうが長生きする」という説もありますので、「くぅ」が3歳になったころから「この子の子供が欲しい」と思うようになりました。
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