1976年に「POPEYE」を創刊し、世の中の男子を都会的に染めあげ、「Hanako」では「Hanako族」ブームを巻き起こした編集者・木滑良久さん。現在はマガジンハウスの取締役最高顧問を務めています。
木滑さんの編集者としてのポリシーは、今も昔も一貫しています。それは「雑誌作りの現場は町工場であるべきだ」ということ。1人の工場長(編集長)がいて、その下にいい職人さんがいれば雑誌は必ず面白くなると。
「出版業界って今は中小企業みたいになっているけど、本当は町工場。町工場の職人さんは“ほかでできないことをやっていれば、恐いものはない”というすごく大切なことを知っている。だから、出版社には大きな社屋なんていらなくて、本当に心の通じる職人と集まっては散り、集まっては散りして作業するのが一番いい。その代わり、芯にいる人は絶対にブレちゃいけない」
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。