ここは東京、西新宿。
陽太「ず、ずんずん先生―! 聞いてくださいー!!」
とランチタイムに医務室のドアを叩き開けたのは、医療器具メーカー「ドブ板メディカル株式会社」の三年目営業、出来内陽太(デキナイ・ヨウタ)です。
ずんずん先生「なに? テンションアゲアゲじゃない」
と答えるのは医務室の主、ずんずん先生です。
ずんずん先生は社会人がかかるという謎の奇病・社会人病を専門とするメンヘラ産業医で、なぜかこのドブ板メディカルに常駐しておりました。
陽太「き、きききいてくださいよ! ぼ、ぼくBIKKUな契約を決めちゃったんですよ!!」
ずんずん先生「なに!? BIKKUな!?」
陽太「BIKKUなです!!!」
河合さん「……ビッグのスペルはBIGです」
ごほんっと咳払いする声がして、陽太は飛び上がりました。
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