好きな人を描きたくなるのって、私だけ?
みなさんおはようございます。紅葉シーズンもピークが過ぎ、日に日に寒さが増す今日この頃、いかがお過ごしですか? 私は秋花粉で鼻が詰まって殺されそうになっていましたが、ようやく落ち着いたので、快適な睡眠ができる暮らしを満喫しています。Viva 睡眠。
今回のテーマを発表したいところですが……。とりあえず私の過去の話からしていいでしょうか。
私が生まれて初めて買った雑誌は『りぼん』でした。表紙は誰だったか覚えていませんが、かわいい付録に応募者全員サービスはグリーンの財布、当時連載していた『ハンサムな彼女』は、主人公の未央と恋人の一哉がベッドでキスするという小学校三年生の私にはなかなか衝撃的な回でした。
そんな中で一番注目したのは、読者投稿ページ。素人とは思えないクオリティーのイラストが紹介されており、『りぼん』に自分の描いた絵が掲載される事に憧れを抱いた当時の私は、お気に入りのシーンを小学校から拝借したカーボン紙でまるまる写し、自分が模写したイラストとして投稿しまくりましたが、残念ながら一度も『りぼん』に載りませんでした。
それから5年後……中2になった私はロックに目覚め、『B-PASS』という雑誌を気が狂うくらいに読破していた時期、同じように読者投稿ページのイラストに憧れ、なぜかまだ持っていたカーボン紙を使って黒夢※のボーカルさんの絵を投稿したんですが……やっぱり掲載される事はありませんでした。
※黒夢 長女・なゆみが音楽にハマるきっかけになった90年代を代表するバンド。その頃はバンドマンになることに憧れ、弟に姉を「ロッカー」と呼ぶように強要していたよ!
なんで私の絵が掲載されないの! 編集者は何を見てんだよ! と憤った時もありました。同じように憤った経験がある人も少なくないでしょう。
好きなものを描きたいという気持ちは誰しもが持ってる。担当編集の加藤くんなんか、中学生の頃に好きになった人をこっそり模写してたとカミングアウトしてくれました。『バクマン』でも主人公のサイコーがヒロインの亜豆ちゃんをスケッチしてるしね。描くことこそ正しい愛の形だと思うよ。
それじゃあ今回はみんなで好きなもの、推しのアイドルの絵を描いてみようか……と思ったのですが、みんなの絵心的に失礼に値しそうなので、私のなかでアイドル性の高い、ゾウのはな子をスケッチしに行ってきました。
戦後アイドル、御年68歳の「はな子」を探して
戦時中に上野動物園にいたゾウ、「ジョン、トンキー、花子」の話を元に描かれた『かわいそうなぞう』の絵本は有名ですよね。そして戦後、子どもたちの願いに応えてタイからやってきたのがカチャーという子ゾウ。戦時中に犠牲となった花子の名前を受け継いで、「はな子」と呼ばれるようになったそうです。
その「はな子」がなんと、井の頭自然文化園にいるんです。御年68歳でも現役バリバリのはな子。実はスケッチしにいくのは2回目。久しぶりの再会にワクワクします。
やってきたのは吉祥寺。不動産屋さんお手製のはな子が早速お出迎えしてくれました。
この日は運悪く天気がいまいち。ぽかぽか陽気の青空の下でスケッチ大会をしたかったというのに、ここ最近で1、2を争う寒さでした。
みんなであったかいの買おう
井の頭公園を歩いていると、スケッチおじいさんを発見しました。こんな寒い日に水彩画とは、なかなか根性のすわったおじいさんです。きっと吉祥寺に住んでいて、井の頭公園には格別な思い入れがあるのでしょう。好きなものスケッチしたくなる気持ち分かるわー。
私だけだね笑ってるの。みんな寒そう!
まずはこちら、井の頭自然文化園の水性物園へ。一枚のチケットで水性物園と動物園両方が楽しめます。お値段なんと400円! 年パスでも1600円! 安っ!
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