第2回】特異な権力集団になった会社の“伏魔殿”人事部の正体

ニッポンの人事部は、戦後の高度経済成長を背景に、特異な進化を遂げてきた。彼らの生態、思考回路、行動様式をつまびらかにすることで、人事部の正体を解き明かしていこう。

 「奥さまのお加減はいかがですか。転居を伴う異動は難しいですよね──」。あるメガバンクの人事部員は、半年に1回、全国の支店を巡っている。これはという行員と直接、顔を合わせてヒアリングを続けているのだ。

 彼の脳内メモリには、行内の主要な管理職2000人分の個人情報が整理整頓されて、しまわれている。その個人情報の範囲は多岐にわたる。行員のフルネームはもちろんのこと、銀行で最も重要な入行年次、顔、出身大学──。実はこの程度ならば、人事部中堅クラスならそらんじているという。


 転歴、過去の信賞必罰、直近3年分の評点、簡単な適性、家族構成──。この辺りから、プロの領域に入っていく。冒頭の人事部員もその1人といっていい。

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ニッポンの人事部“解体新書” なぜ理不尽がまかり通るのか

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人事部の評判は、すこぶる悪い。模範となるべき人事部が、時に他部門の足を引っ張り、反感を買っている実態が浮かび上がってきた。批判は期待の裏返しともいえるが、果たして人事部は会社の要たり得るのか?

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